【ビビッド英文法】TOEICに出てくる頻出文法を完全解説

この記事はこんな方におススメ!
  • TOEICの勉強をこれから始める方
  • パート 5, 6で自信を持って正解できるようになりたい方
  • 文法をフィーリングで解いてしまい、間違えてしまう方

ご覧いただきありがとうございます。英語教育者の永田勝也です。

今回はTOEICによく出てくる文法を取り上げて、確実に文法が理解できるように解説していきます。

TOEICのスコアアップには、文法知識が必須です。
というのも、パート5、6の合計46問のうち、文法に関する問題が半分以上を占めているからです。

感覚で正解できる場合もあるかもしれませんが、安定してスコアアップを図るためには、やはり正確な文法知識は身につけたいですね。

公式問題集などで実践練習を積みながら、ぜひ本記事を読んで理解度をよりクリアにしてください。

【品詞】文の中での働きをイメージ

例題①
The convention always attracts some of the most —– plastics companies in the world.

(A) success
(B) successful
(C) successfully
(D) succeed

品詞を問われる問題は、選択肢を見るとすぐにわかります。
似たような単語が並んでいますよね。品詞の問題は、意味で考えるというよりは、空所に当てはまる適切な使い方を考えて回答します。

そこで、4つの品詞の働きを正しく理解しましょう。

ポイント① 動詞

動詞は、文字通り動きを表す言葉です。
ここでのポイントは、動詞は1つの主語に対して1つしか使わないということです。また、助動詞や受け身、完了形など動詞もいろいろ変化しますが、それらもまとめて1つの動詞として理解しましょう。

The CEO asked the sales manager whether the company could recover its lost market share over the next fiscal year or have to wait longer.

このように、文章が長くなっても、主語と動詞を見つけると文全体の構造が取りやすくなります。

ちなみに例題では、主語はThe conventionであり、それに対する動詞としてattractsがあるので、空所には動詞を入れることができません。なので、動詞である(D) succeedは答えになりません。

ポイント② 名詞

名詞は、文字通り何かの名前を表す言葉で、大きく分けて機能は3つあります。

  1. 主語になる
  2. 目的語になる
  3. 補語になる

別の例で考えてみましょう。

Mr. Gu wants to broaden his Web design skills by undergoing some technical training.

この文では、Mr. Guが主語であり、Web design skillsはbroadenの目的語になっている名詞のかたまりです。また、trainingもundergoの目的語になっています。

例題では、(A) successは「成功」という意味の名詞ですが、うしろにplastics companiesというまた別の名詞のかたまりが来ています。Web design skillsのように、名詞が3つ並ぶような例外はたくさんあるのですが、基本的には名詞が名詞を説明することはできないので、(A)は答えになりません。

名詞を説明する働きを持つのは、次に紹介する形容詞の役割です。

ポイント③ 形容詞

形容詞の働きは、主に2つあります。

  1. 名詞を説明する
  2. 補語になる

日本語と同様ですが、「girl; 女の子」を説明したい場合、a beautiful girlのように前から説明する働きもあれば、She is beautiful.のように補語になることもできます。

いずれにしても、形容詞は文字通り名詞を形用する(説明する)機能を持っています。

例題では、(B) successfulが形容詞です。
空所の後ろにはplastics companiesという名詞のかたまりが来ているので、どんなプラスチック会社かを説明していると考えて、(B)が正解になります。

ポイント④ 副詞

副詞は、形容詞と同じく、何かを説明する働きを持っています。
ですが、副詞は名詞を説明することができませんので、注意が必要です。

副詞が説明できるものは、名詞以外のすべてです。例を見ながら考えましょう。

  1. 形容詞を説明する場合
    She is a very beautiful girl.
  2. 動詞を説明する場合
    He kindly helped me with my homework.
  3. 副詞を説明する場合
    He speaks Japanese very well.
  4. 文全体を説明する場合
    Probably, he will be able to join the party tonight.

文の中で、副詞は様々な位置に入るのでわかりにくいと思うかもしれません。
ですが、形容詞同様に、何を説明しているのかを考えて文を見てみましょう。

例題では、(D) successfullyが副詞ですが、後ろには名詞が来ているので答えにはなりません。
また、形容詞に-lyをつけると、副詞になる単語は多いので、TOEICの文法問題ではヒントになります。

【時制】大切なのは視点を理解すること

例題②
The Ministry of Finance had been watching stock market prices closely before it finally —– to put a stop to volatility.

(A) had intervened
(B) intervened
(C) will intervene
(D) intervening

時制において大切なのは、いつの話をしているのか。文中からそのヒントになるキーワードを見つけることです。単純に意味だけでは判断できないこともあるので、注意が必要です。

過去形、過去完了形

シンプルですが、文字通り過去の話をするときに動詞は過去形にします。
キーワードは、yesterdayやthree days agoなどのように明確な過去を表すものが一般的です。

また、過去完了形という形もあわせて正確に理解しておきましょう。
過去完了とは、過去よりももっと前のことを強調して表す際に使用します。

The train had already left when I arrived at the station.

この例文では、『駅に到着したとき、すでに電車は出発していた』という意味を表しています。
なので、言い換えると、電車が出発したあとに、駅に着いたということです。電車が出発したときと、駅に着いたときはどちらも過去の話です。そんな2つある過去の話でも、どちらがもっと前なのかを表現したいときは、このように過去完了形を使います。

逆に言えば、The train had already left.のように、過去完了形だけを単独で使って表現することはできません。基準となる過去の視点がないからですね。

例題では、had been watching stock market pricesが過去完了を表しています。
beforeがあることから、過去形の(B) intervened(干渉する)が正解です。
『財務省は、乱高下を止めるべく最終的に介入する前に、株式市場の価格を注意深く観察してきました。』という意味です。

現在形、現在完了形

現在形は、文字通り現在の話をしているかと思いきや、実は過去、未来の意味を含んでいる場合もあります。例えば、太陽の動きは、過去も未来もおそらくずっと同じので、現在形で表します。

一方で、今この瞬間について話したいときは、現在進行形を使ったほうがベターです。
そんな現在形の説明はこちらの記事で紹介していますので、ぜひ補足で読んでみてください。

また、現在完了形は過去と今をつなぐものです。
I have lived in Tokyo since 2021.と表現した場合、東京に住み始めたのは2021年で過去の話です。そのときから今まで住み続けているという意味で、過去と今をつなぐ文法だと考えましょう。

ちなみに現在完了形は日本語にはない文法だと言われますが、ガッツリ存在していますよ。
そんな内容をこちらの記事で紹介していますので、またまた補足で読んでみることをおススメします。英語の世界観がクリアになるはずです。

未来の表現、未来完了形

未来を話をする際、厳密には未来形という動詞の形はありません。
英語では、willやbe going to、be about toなどを使って表現します。未来を表すキーワードとしては、tomorrowやnext yearなどが該当します。

TOEICでは、upcomingなどもパート6で未来を表すキーワードとして出題されることがあるので、覚えておきたいですね。

あまりお目にかかることはありませんが、未来完了形という形も実は存在します。
こちらも、他の完了形同様に、2つの時をつなぐ表現です。その中でも未来完了は、現在と未来をつなぐ際に使い、「~までには〇〇してしまっているだろう」という意味を表します。

All necessary information will have been provided for the participants of the trade show by the time registration starts.
全ての必要な情報は、登録が始まるころには展示会の参加者に提供されてしまっているでしょう。

この例文では、by the time registration startsがキーワードになっています。
by the timeは、「~するときまでには」という意味で、未来完了を表すときによく使う表現です。

ちなみに例題では、(C) will interveneが未来を表す表現ですが、文中で過去完了が使われているため、正解にはなりません。

【代名詞】意味+役割を考える

例題③
Employees at the warehouse were given instructions on how to operate —– new forklifts.

(A) them
(B) theirs
(C) their
(D) they’re

代名詞は、名前の通りすでに登場した名詞の反復を避けるために代わりに使う名詞です。
その代名詞がどの名詞を意味しているのか、文の中での役割を考えることが必須です。

主格・所有格・目的格・独立所有各

代名詞には4つの形があります。
それぞれの意味と機能を理解しておく必要があります。下の表を参考にしてください。

主格
(Nは)
所有格
(Nの)
目的格
(Nに/Nを)
独立所有格
(Nのもの)
Imy memine
Hehishimhis
Sheherherhers
They their them theirs

「アイマイミーマイン」と暗号のように、中学校時代に暗記した方もいるかもしれません。
ここでは、形と機能が理解できるように、例題を見ながら考えましょう。

例題は、

『倉庫の従業員は新しい—–フォークリフトの操作の仕方の指示を受けました。』

という意味です。
この場合、新しいフォークリフトにかかる代名詞が入るので、文脈から倉庫の従業員を意味していると考えることができます。
空所の後ろにフォークリフトという名詞があるので、名詞を説明する所有格が入ります。
なので、正解は(C) theirを選びます。

注意:one/another/otherの使い分け

代名詞を説明した流れで、間違えやすいものとして定番のone/another/otherを紹介します。
theの使い方、それから複数形か単数形かもとても大切ですが、表す意味を理解しましょう。

  • one:不特定多数のうちの1つ
  • another:同じく不特定多数のうちのもう1つ
  • other:othersの形で不特定多数で2つ以上のもの
  • the other:特定された他の(残りの)1つ
  • the others:特定された他の(残り)すべて

【分詞】VingとVedでもう迷わない!

例題④
Audience members —– before the symphony begins may help themselves to an array of snacks, coffee and tea in the lobby area of the theater.

(A) arrive
(B) arriving
(C) will arrive
(D) have arrived

分詞は現在分詞と呼ばれる-ingがついた形と、-edがついた過去分詞があります。
それぞれ意味は違いますが、使い方は共通しており、名詞を修飾する形容詞的な働きをします。

現在分詞の形容詞的用法

現在分詞は-ingの形です。
形は動名詞と同じですが、機能は異なります。動名詞は文字通り、動詞を名詞化するものですが、現在分詞は名詞を修飾する形容詞的な役割があります。

例えば、例題を見ると主語であるAudience membersに対して、may helpが動詞になっています。なので、空所のかたまりはAudience membersを修飾しており、『シンフォニーが始まる前に到着した観客』という意味になる(B)arrivingが正解です。

英語は説明する言葉が長くなればなるほど、後ろに持ってくる傾向があるのでぜひ覚えておきましょう。例外もありますが、1単語であれば前から、2単語以上は後ろから説明します。

a sleeping baby: 寝ている赤ちゃん

a baby sleeping in a cradle: ゆりかごで寝ている赤ちゃん

過去分詞の持つイメージ

過去分詞は、現在分詞と使い方は同じで、名詞を修飾する形容詞的な働きをします。
また、使い方も同じです。唯一の違いは、過去分詞になると受け身の意味が含まれるという点です。

This is a picture painted by Picasso.

この文の場合は、pictureとpaintの関係を考えます。pictureはpaintされるものなので、現在分詞ではなく、受け身の意味を含む過去分詞が適切です。

別のTOEICレベルの問題で考えてみましょう。

The majority of people ——- annually by Alpha Consulting complete the whole questionnaire and send it back within a reasonable amount of time.

空所に入るのは、surveyedでしょうか。それともsurveyingでしょうか。

peopleとsurveyの関係を考えながら文章全体を見ると、人々は調査される側だとわかります。
なので、受け身の意味を含み、peopleを修飾するsurveyedが正解です。

分詞構文の役割

形容詞的な役割をする分詞に加えて、さらに接続詞の意味まで持っている分詞構文という形もあります。会話ではなかなか使えませんが、文章では頻繁に登場しますし、TOEICにおいても理解しておくべき文法です。

能動態の分詞構文

Walking down the street, I saw a girl crying.

ちなみに能動態とは、受け身ではない、という意味です。
この例文の場合、女の子が泣いているのを見たのは私で、道を歩いていたのも私です。
意味的に受け身にする必要はありませんよね。

コンマの前後の関係を考えて、おそらく『~するとき』を表すwhenの意味を含んでいると考えます。

受動態の分詞構文

Seen from a different angle, this place is more beautiful.

能動態とは反対に、受動態は受け身の形です。
例文を見ると、別のアングルから見るのは、明記されていませんが、おそらく私です。なので、this placeに対してseeの関係を考えると、『見られる』という受け身にする必要があります。

この場合、接続詞の意味は『~すると』というifの意味が良さそうです。

ちなみに分詞構文は、ほぼすべての接続詞の意味を含んでいます。
なので、どの接続詞の意味なのかは、前後の文脈で判断する必要があります。難しく考えず、自然な意味の流れでとらえるようにしましょう。

【前置詞と接続詞】意味の違いではなく、使い方を理解

例題⑤
—– no entrance fee is currently being charged, admission to the public museum is carefully monitored to avoid crowding.

(A) Despite
(B) When
(C) Although
(D) Because of

前置詞と接続詞の区別は、TOEICでも鉄板の問題です。
つまり、それだけ間違える方が多いということでもあると思います。ここでは、意味だけではなく、使い方でしっかり区別しましょう。

ポイントは、後ろに来る形

前置詞は、後ろに必ず名詞が来ます。文を持ってくることはできません。

I went traveling during summer vacation.

この場合、duringは『~間』を表す前置詞なので、後ろには名詞としてsummer vacationがきています。

では、以下の文章はどうでしょうか。

I went traveling while I was on summer vacation.

whileも同様に『~の間』という期間を表しますが、こちらは接続詞です。
なので、後ろには主語と動詞がある文を持ってくる必要があります。意味的にはほぼ同じですが、前置詞と接続詞は使い方が違うので、注意が必要です。

間違えやすい前置詞と接続詞一覧

ここでは、間違えやすい接続詞と前置詞をまとめました。
意味ではなく、使い方でしっかり区別するようにしましょう。

【~だけれども】despite/in spite of VS (al)though

  • Although he is still young, he is independent.
  • You should follow your heart despite/in spite of all the difficulties.

【~なので】because VS because of

  • I had a hard time because I didn’t have any friends at school.
  • The building shook because of the earthquake.

【~にかかわらず】regardless of VS whether

  • We will go camping regardless of the weather.
  • Whether or not it rains, the ceremony will take place.

ちなみに例題の解説を加えると、空所の後ろには文が来ているので、接続詞を入れる必要があります。意味から、(C) Althoughが正解だとわかります。

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まとめ

今回は、以下のTOEICに頻出の文法を取り上げて、解説しました。クリアになったでしょうか?

  • 品詞に関する知識
  • 時制に関する知識
  • 代名詞の使い方
  • 現在分詞と過去分詞の役割
  • 前置詞と接続詞の使い分け

TOEICはテクニック論も多少なりとも関係しますが、他の英語の資格試験や英会話においても、役に立つ知識をしっかり身につけることができます。

他のビビッド英文法シリーズもぜひ参考にしてください。新しいビビッドな世界が広がるはずです。