【リスニング】完全無料で学習可能!大人のためのやり直し英語

この記事はこんな方におススメ!
  • 英語学習をやり直したいけど、何から始めればいいかわからず困っている方
  • 急に仕事で英語が必要になって困っている方

ご覧いただきありがとうございます。英語教育者の永田勝也です。
コロナの影響により、オンラインで世界中とつながることが改めて当たり前になったこの時代。急に海外チームや海外顧客と接点を持つことになり、英語の必要性を感じている方も多くなりました。
とりあえずTOEICでもやってみる、という選択も間違ってはいないと思いますが、ちょっとお待ちください。
この記事では大人のためのやり直し英語としてリスニング学習を取り上げます。
大人の皆さんが英語学習をやり直すうえで、リスニングをどうやって正しく勉強すればいいのか。そんなことをしっかりお伝えします。

ちなみに単語学習編もありますので、まだの方はぜひご覧になってくださいね。

大前提:実践場面ではリスニングがとにかく必要

当たり前と思われるかもしれませんが、超大切なのであえてお伝えします。
リスニング練習なしに、会話練習はできません。ここを間違えてしまうと、学習の順番がおかしくなり、結果的に効率よく英語学習を進めることができなくなってしまいます。
限られた時間をムダにするのは、だれもが避けたいと思いますよね。

なぜリスニングがとにかく大切なのか。

そもそも会議などで発言する場面を考えてみてください。
発言するということは、何かのメッセージを伝えるということ。その場で話されているトピックがそもそもわからなければ、メッセージは伝えようがないですよね。

会話においても、相手の話がある程度理解できなければ、当然のことながら応答はできません。一方的に自分が言いたいことを伝えてあとは知らん!という何とも傍若無人な人になってしまいます。(笑)

英会話ができるようになるためには、まずはリスニングの練習が必須です。
内容が聞き取れるようになること。聞き取ることができれば、単語やジェスチャーを駆使して伝えられることもあるかもしれません。

もちろんしっかり英語でビジネス場面にふさわしい形で話せる状態を目指しますが、とにかく入口としてリスニングができないとダメなんです。
ここまで長々と話ましたが、ご理解いただけたでしょうか?
話すよりもまずはしっかり聞けること。そういうことです。

大原則:文字でわからない英語は、聞いてもわからない!

英語学習にはいろいろなやり方があり、巷には様々な英語学習方法が溢れています。
中には、1日5分でできるというものもあります。真偽はさておき、そもそも文字で見てわからないものを何度聞いても、脳は意味を考えることができません。

想像してみましょう。
皆さんは洋楽で好きな歌を聞いたときに、歌詞の意味を理解しようとしているでしょうか。
日本語だと当然ながら自然と理解していますが、おそらく洋楽の場合は違います。
その洋楽が好きな理由は、メロディーや声質、リズムなどの歌詞以外の部分を好きになっているはずです。
歌詞の意味を理解して聞いている方はあまりいないのではないでしょうか。
(もしいたらスミマセン・・・)

なぜこの現象が起きるかというと、人間の脳はそもそも単語を単語として認識できなければ意味をとらえることができない、すなわちただのBGMとして聞き流してしまうからです。
こんな現象を『音声知覚』と『意味理解』という言葉を使って以前紹介したことがあります。

要するに、まずは音として理解するためには、知識として単語や文法などを理解していなければできません。リスニングは闇雲に聞きまくるのではなく、聞く題材のレベルを考える必要があるということです。

これから英語学習をやり直そうという方がTOEICの勉強をいきなり始めたところで、わからないことばかりで挫折してしまいます。なぜなら、TOEICは全レベルの受験者が同じ1つの試験を受けるからです。英語力に合わせた問題で設計されていません。

また、PodcastやTED、洋画や海外ドラマを使って英語に触れることから始めようと思う方もいるかもしれません。それが決してムダになることはないと思いますが、少なくともリスニングの力をつけるという点においては効果は薄いでしょう。
なぜなら、そういったリアルな題材は話すスピードも速く、私たちが学校で習った英語表現とは大きく異なる話し言葉などがたくさん使われているからです。生きた英語の題材としてはすばらしいものですが、知識面でわからないことばかりですので、映像や雰囲気でわかった気になって終わってしまうでしょう。

まずは自分のレベルを正しく知ること!おススメは●●!

今の皆さんのリスニング力を測る絶好の題材があります。しかも、完全に無料で使えてしまうものです。

「そんなものがあるなら、早く教えてくれ!」

そんな心の声も聞こえていますのでお伝えすると、ズバリ英検のリスニングを題材として使うことです。

英検を子どもが受ける試験だと思っていませんか?
確かに受験者は子どもの層が多いので、あながち間違ってはいません。ですが、英検の良いところは級ごとに、つまりレベルごとに問題が分かれているというところです。何も問題を解くことがゴールではありません。今の自分のリスニングの力を知ることが出発点なんです。

英検は過去問が無料で公開されていることをご存知でしょうか?そしてなんと音源やスクリプト(リスニングの台本)も無料で全レベル見れてしまうのです。

英検の過去問リンク

英検の公式HPはこちら

英検を使ったリスニング学習のTo do

具体的に英検を使ってどのようにリスニング練習をしていくのか。そんな方法をお伝えします。

STEP1. 過去問のサイトで目星をつけた級の音源を聞いてみる

まずは過去問のサイトで、自分のレベルはこれくらいかな~と思う級のリスニングを聞いてみましょう。ちなみに問題を解く必要はありません。もちろん解くことが悪いことでは決してありませんが、問題を解こうとすると、答えを探すために聞くことになります。結果的に、内容を理解するというリスニングの本質のための勉強ができない可能性があります。

参考までに、以下のレベルを参考にまずは自分で級を選んでリスニングの音源を聞いてみましょう。ちなみに、級にもよりますが、第一部は短めの応答なので、題材としては第二部の問題をやってみるとちょうどレベルがわかると思います。

各級のレベル参考リスト
  • 5級・・・中学1年生レベル(be動詞、一般動詞、)
  • 4級・・・中学2年生レベル(過去形、現在進行形、過去進行形など)
  • 3級・・・中学2年~3年生レベル(不定詞、動名詞など)
  • 準2級・・・中学3年生~高校1年生レベル(間接疑問文、現在完了など)
  • 2級・・・高校卒業レベル(仮定法、関係代名詞、間接疑問文など全範囲)

STEP2. 自分の適正レベルを判断する

聞いてみたリスニングの感触をもとに、自分の適正レベルを判断します。
その際の基準は、7割から8割くらいわかる!というレベルをまずは探しましょう。
それくらいのレベルであれば、ストレスなく着実にステップアップしていくのにちょうどいい題材だからです。

準2級を聞いてみて、スピード感や英語の音についていけないのであれば、3級に戻る。
ストレスなく意味もわかるのであれば2級の内容を聞いてみる。そんなふうにして、自分の現在地をしっかり把握しましょう。

STEP3. 読んでわかる⇒聞いてわかるを目指す

自分の適正レベルがわかったら、理解できていない2割くらいの内容をつぶしていきます。
まずはスクリプトを見ながら、もう一度聞いてみましょう。その際に、以下の2つに該当するリスニング上達のためのネタを見つけましょう。

  • 文字で見てもわからないもの(=知らない単語や理解できていない文法など)
  • 文字で見たらわかるけど、音声で聞くとわからないもの(音声面の伸びしろ)

文字で見てもわからないものに関しては、おそらく単語などの知識に原因があるというケースが大半です。それらはみなさんにとって覚えるべきインプットですから、ときには調べたりしながらしっかり覚えましょう。

また、音声面での伸びしろに関しては、音声変化がおそらくポイントになります。
日本語もそうですが、英語も文字と音声は一致しないことがたくさんあります。発音しやすいように変化するからですね。

複雑に見える音声変化も、元をたどれば5種類くらいしかありませんので、まずはそのルールを理解しましょう。そして、その音声変化に意識を向けて、自分でも声に出して、恥ずかしがらずに全力でマネをしてみましょう。
音源と完ペキに同じには当然なりませんが、そこに意識を向けて練習することで、自然と音声変化が定着していきます。

STEP4. 違和感なく聞けるようになるまで反復

ここまでで、文字と音声がしっかり一致して聞ける状態になっているはずです。
また、自分でも声に出してみることで、音声変化もより着実なインプットして定着しているはずです。あとは、同じ音源を何度も繰り返し、聞いたときの違和感をなくすことです。

意味をとろうと思ってある程度まとまりのある文章を聞いていくと、こんな事態に陥ります。

「アレ?今なんて言ったの?」

「途中でついていけなくなってしまった・・・。」

こんなときは必ず原因があります。

  • 単語や文法がしっかり理解できておらず、『なんとなく』で理解した気になっていないか。
  • 音声変化がわかっておらず、雰囲気で聞こえた気になっていないか。
  • スピードの処理が追い付かず、音源においてかれていないか。

原因を特定し、ときにはスマホのアプリなどでスロー再生もしてみて、違和感をつぶすこと。
そのためには原因分析⇒改善⇒もう一度リスニングという一連の作業を反復していくのみです。

ただし、毎日ずっと同じ題材を聞き続けると飽きるので、同じ級の他の題材でバリエーションをもたせたり、シャドーイングとして声に出すことで練習方法にも変化を持たせると、マンネリ化せずに続けられます。

まずは英検2級までをゴールとする

延々と英検でリスニングの練習を続けていても、終わりが見えないとモチベーションも下がってしまいますよね。
ひとまず目指すゴール感としては、2級まででOKです。2級のリスニングの題材を使った練習が終わったのであれば、あとはTOEICにもチャレンジできると思いますし、英会話に向けた練習もできます。
何より、仕事の中でもリスニングで必ず変化を感じているはずです。

まとめ

これから英語学習をやり直す大人の皆さん、まずはリスニングを練習する必要性をしっかり感じていただけましたか?
インプットとして単語を覚えるのと並行して、リスニング練習を必ず進めていきましょう。闇雲に英語を聞きまくるのではなく、自分のレベルにあった内容で練習をすること。

学習には適切なステップがあります。
例えばこれから筋トレを始める方が、いきなり120kgのベンチプレスに毎日挑戦したところで、おそらく持ち上げることはできませんよね。まずは自分が持ち上げることができるレベルを知ること。そこから、5kg、10kgと徐々に負荷を増やして強くなっていくものです。
これがいわゆる効率的な学習だと思います。

英語学習をやり直すからには、学習の最短距離を一緒に進みましょう。
ではまた次回をお楽しみに。