声に出す練習のあれこれ、全部まるっと解説します

この記事はこんな方におススメ!
  • 声に出す練習の効果ややり方を正しく理解したい方

ご覧いただきありがとうございます。英語教育者の永田勝也です。
毎日英語を声に出す練習、皆さんはやっていますか?
声に出す練習というと、音読やらオーバーラッピングやら、はたまたシャドーイングまでいろいろな練習がありますよね。

だからこそ、こんなことを思っていませんか?

「声に出す練習をやっているけど、いまいち目的がわかっていない」

「今やっている声に出す練習が正しいのかわからない」

声に出す練習にも、いくつか種類があります。
種類があるということは、当然それぞれの練習のやり方はもちろん、その練習で身につけられる力も違うということ。

声に出す練習のあれやこれやという疑問にしっかりお答えしていきますよ~。
この記事を読めば、それぞれの練習のやり方はもちろん、目的に応じた使い分けができるようになります。
英語力アップのための練習に、ぜひ参考にしてくださいね。

質問1.声に出す練習の種類とは?

音読の種類がよくわからない松本さん

シャドーイングとか、オーバーラッピングとかいろいろ聞いたことがありますが、それぞれの練習のやり方とか違いがよくわかりません・・・。
結局どの練習をすればいいんでしょうか。

確かにいろいろな練習方法があって、逆にわかりにくいですね。
それぞれの練習のやり方は当然のことながら同じではありません。
なので、状況や目的に合わせて使いわけることが大切です。
声に出す練習はいろいろありますが、その中ではやはり『シャドーイング』が一番有名でしょう。
この記事を読んでいる皆さんも、シャドーイングという名前は聞いたことがあるという方も多いはずです。

でも、そもそもシャドーイングがなぜ良い練習だと言われているんでしょうか?
そんな中身まで理解して取り組めなければ、せっかくの効果も半減してしまいます。
ということで、まずは様々な声に出す練習の種類とやり方を理解しましょう。

【ポイント】声に出す練習には難易度があ

上の図からもわかる通り、取り組みやすい練習と取り組みにくい練習があります。
シャドーイングは非常に難易度が高く、いきなりシャドーイングから始めるのは難しいと思います。
実際に体感してみるとわかりますが、内容もわからず、いきなり音源を追いかけて声に出してもなかなかうまくできません。
内容としても難しいですし、効果としてもシャドーイングの良さがいかせない練習になってしまいます。
なので、まずはシンプルに自分で声を出す音読からスタートすることをおススメします。

ちなみに名前がややこしいですが、『音読練習』と言った場合、自分で声に出す特定の練習を指す場合もあれば、シャドーイングなども含めて声に出す練習すべてを意味している場合があります。
言葉に惑わされないようにしてくださいね。すでに私が惑わせてしまった場合は、すみません。(笑)

練習方法としての音読は、自分のペースでスクリプト(文字)を読む練習です。
わからない単語や発音ができない単語は事前にチェックしておくといいですね。
いざ音読をしてみると、音源は使わないので最初はゆっくり読むことになると思います。
これは、頭の中で英文を処理しながら読んでいるからです。
そして、その処理できるスピードは今の英語力によるため、初心者の方は最初はゆっくり読むことに焦る必要はありません。

ちなみに前提として、すべての声に出す練習は繰り返しおこなうようにしましょう。
反復すればするほど、頭の中の処理がスムーズになり、早いスピードで読めるようになります。
また、反復して練習していくことで、使われている単語や、音源を使った場合は発音やイントネーションなどの音声面の知識もインプットすることができます。

反対に、やたら難しい単語が使われていたり、内容がまったく理解できないような英文を使って声に出して練習しても、知識面で身につくインプットとしては効果が薄くなってしまいます。
口の運動にはなりますが・・・。

なので、声に出す練習をするときは、スクリプトを見て内容や単語の意味が分かるものを使うようにしましょう。
また、図の順番通りの練習方法で進めて、①発音②スピード③意味の3つがしっかり身につくように段階を追って練習するといいですね。

質問2.音読練習の具体的な効果は?

いまいち練習の効果がわからない内田さん

音読から始めて、今はシャドーイングもやっているんですが、結局シャドーイングの効果は正直よくわかっていません。
このまま続けても本当に効果が出るのか・・・ちょっと不安です。

練習による具体的な効果、しっかり理解したいですよね。
内田さんのように、どんな効果があるのかをあまり理解せずやっている方は確かにいらっしゃいます。
ムダな練習は決してありませんが、継続して進めるためには、納得感を持つことは大切ですね。質問1で答えた内容と少し重なりますが、それぞれの声に出す練習の効果を表で確認しましょう。

声に出す練習をすることで、私たちは意識的に、ときには無意識的に単語や表現パターンなどをインプットしています。
なので、どの練習をしても知識としてインプットすることができると思います。
しかし、わからない単語ばかりの文章を使って進めるのは、単純に練習回数も多くなってしまいます。
なので、質問1で松本さんにお伝えした通り、まずはただ声に出す音読から始めると進めやすいですよ。
自分の練習の順番や、使っている教材のレベルを見直してみましょう。

発音や流暢さへの影響は、CDなどの音源を使うかどうか、また、1文単位で読むかどうかで大きく変わってきます。
これも、当然ながら最初は1文単位から始めて、発音を音源で聞いて確認しながら進めるといいですね。

その後で慣れてきたらまとまりのある文章に進みましょう。
例えばTOEICのPart3の会話をノンストップで声に出して練習すると、全体のイントネーションや話し方なども身につけるきっかけとすることができます。
1文単位での練習では気づかない視点です。

繰り返しになりますが、段階を追って練習していくことが大切だということです。

いまいち練習の効果がわからない内田さん

なるほど!
音読の練習でもそれぞれ効果は違うんですね。あまり意識していませんでした。
ちなみに【自動化】とは何でしょうか?
英語の勉強で何度か耳にしたことはあるんですが・・・

こちらは非常にいい質問ですね!
『自動化』は使える英語にするためのキーワードです。
簡単に説明すると、意識すればできることを無意識でできるようすることを意味しています。

自転車の乗り方を例にとって考えてみましょう。
乗り方がわからない最初は、またがって身体のバランスのとり方を意識する必要がありますよね。
でも、一度乗れるようになってしまえば、あとは自然と体がバランスをとります。
これは、自転車の乗り方を無意識に身体が実践している自動化の例としてよく使われる話です。

英語学習における自動化とは、単語や文法などの知っている知識を自然と使えるようにすることを指します。
私たちは日本語を話すときに、『は』を使うか『が』を使うかいちいち考えませんよね。
英語も同じように、無意識で使えるレベルにする必要があります。
そうしないと、会話はもちろん、リスニングでも聞きながら理解することができなくなってしまいます。

ちなみに以前リスニングのFAQでも、単語の意味が瞬時に出てくるようにするという話をしたのを覚えているでしょうか?
これも、自動化の一種だと考えましょう。
意識せずともわかる状態ということです。ちょっと余談ですが、そのための暗記の基準もこの記事ではお伝えしているので、参考にしてくださいね。

自動化のためのキーワードは反復練習です。
繰り返せば繰り返すほど、無意識的にできるようになってきます。
こうして自動化した知識は、リスニングで瞬時に聞き取るうえで役に立つのはもちろん、スピーキングにおいても自然と単語や表現などが口から出てくるようになります。

声に出す練習の中で一番難しいシャドーイングは、スクリプトを見ないで聞いたそばからすぐ声に出していきます。
そうすることで、考えずに英語が処理できるようになります。
なので、英語を英語のままとらえる英語脳に役に立つ練習だと言われています。

質問3.シャドーイングはどのレベルまでやれば完成?

シャドーイングも取り入れている丸山さん

シンプルな音読練習から始めて、今はシャドーイングの練習もしているんですが、ちょっと困っています。
反復が大切なのはわかったんですが、どの程度やれば完成のレベルなのか、何回くらいやるべきかという目安のようなものはないんでしょうか。
終わりが見えなくて・・・。

シャドーイングの完成度、非常に気になりますね。
何をもってして完成度をはかるかですが、実は基準があります。
それは、自分のシャドーイングした音声がどれだけ音源に近づいているかという点です。
それを感じるためには、自分のシャドーイングを録音してみるといいですよ。
録音して聞いてみることで、上達もわかりますし、音源と比較して客観的に改善点も見つかるはずです。

ちなみに練習する回数と、音源に近づいていく向上度合いの相関関係を見た研究なんかもありますよ。
その研究によると、いろいろ条件はあると思いますが、10回くらいまではシャドーイングをすればするほど音源に近づいていくそうです。
しかし、10回を超えると、練習を重ねてもあまり上達が見られなくなるとのことでした。

そこで、回数の目安としては最低5回とし、10回を最大回数にするといいですね。
すでにお伝えしていますが、シャドーイング含め、声に出す練習をすることで、英語の音声や知識面でもインプットとなります。

なので、1つの文章を100%の完成度を目指して何十回もシャドーイングするより、80%~90%くらいの完成度で、複数の文章に触れたほうが効率的な学習になると思います。
様々な英語のインプットを得られるからです。
狭く深く、あるいは浅く広くではなく、可能な限り広く、そしてまあまあ深く取り組みましょう!

まとめ

声に出す練習のいろいろな疑問、クリアになったでしょうか。
英語系の発信をしている方は無数にいるため、様々な英語学習に関する情報があふれかえっています。
その中で、正しく理解し、自分で判断していくというのは、情報量が多ければ多いほど難しくなります。

ぜひこのブログを目的意識を持った練習の参考にしてくださいね!
皆さんの英語学習の状況、ぜひコメントなどで教えてくださいね。楽しみにしています♪
ではまた次回をお楽しみに。