合格者が語る!英検1級合格までの道のり

この記事はこんな方におススメ!
  • 英検1級に挑戦するための計画を考えたいと思っている方
  • 英検1級に合格するための具体的な学習内容を知りたい方

ご覧いただきありがとうございます。英語教育者の永田勝也です。
皆さんは英語の資格試験、チャレンジしていますか?
TOEICや英検に始まり、TOEFLやIELTS、それからVersantなど様々な英語の資格試験がありますよね。この記事では、英検の最難関である英検1級に合格するまでの私の道のりを共有したいと思います。

「英検1級ってどれくらい難しいの?」

「英検1級に合格するレベルなら、英語はもう敵なし状態?」

「英検1級に合格するまでどんな道のりで勉強していくべきなの?」

こんな疑問をお持ちの方々に、少しでもリアルな内容をお伝えしたいと思います。
ちなみに私が1級に合格したのは2017年の2月ですので、今から約5年前になります。当時の自分のレベル感などを思い出し、Q&A形式でお伝えしていきますね。

1次試験合格までの道のり

1次試験にチャレンジしたときの英語力はどれくらいでしたか?

TOEICのスコアは940点でした。内訳はリスニング495点満点、リーディング445点でした。また英会話はカナダにワーキングホリデーと留学していましたし、勤務先がECCで日常的にNative Speakerとコミュニケーションをとることもありましたので、そこそこ話せるレベルだと自覚していました。

何回目の受験で1次試験に合格できましたか。

2回目で合格できました。英検1級はとにかく単語が難しいので、とにかく覚えるしかありませんが、私は意外と2回目で合格できたのでラッキーでした。

どのくらい1次試験に向けて勉強しましたか。

試験の3か月前から勉強を開始していました。当時私はECCで勤務をしており、仕事と勉強の両立として勤務日は1日2時間程度、休日は3時間から4時間程度の学習時間を確保していました。ECCは13時からの勤務なので、朝早く起きて勉強することが多かったです。以前TOEICの記事でも紹介しましたが、社会人として勉強していくうえで、学習に集中できる期間は3か月がMaxだと思います。

使った教材は何ですか。

単語に関しては旺文社の「文で覚える単熟語(文単)」を使っていました。特にそこまで単語帳にこだわりがあったわけではありませんが、単語そのものを暗記したり、短い例文内で覚えるよりも、実際に英検1級で出題された長文を読みながら勉強できるほうが、単語暗記としてもリーディング対策としても一石二鳥だと思ったからです。

また、実践練習として旺文社の過去問集を使っていました。
(※リンク先は最新版の過去問集です)
英検はHPでも過去問が無料で数回分は公開されていますが、当然ながら解説などはありませんので、学習用としては使いにくいと思いますのでご注意ください。ちなみに教材は正直どれを使っても英検1級の対策本として銘打っている以上は、大差ないと思います。自分にとって進めやすいレイアウトか、解説のボリュームなどを参考に実際に書店で見て選びました。

1次試験の対策で一番重視したことは何ですか?

やはり単語ですね。1次試験の対策として全学習時間の6割くらいは単語に割いていたと思います。とにかく単語暗記ができなければ、大問の1で正解ができません。合格したときは、25問中20問近く正解できていたはずです。正直運の要素もあったような気がしています。

それ以外では、リーディングやリスニングはそこまで優先順位を高く取り組んでいませんでした。特にリスニングはレベル感的にもあまり難しく感じることはなく、練習では正答率も8割はいつも超えていたのでほとんど練習していませんでした。

ライティング対策はどんなことをしましたか?

正直、あまり対策といった対策はしていませんした。ライティングの外部添削サービスなどもありますが、まったく使わなかったです。英検のライティングは好まれるフォーマットが決まっているので、ポイントはアイデアが思いつくか、それを書くための表現などがテンプレとして使えるかどうかという2点だけだと思っていました。

ただし、書いた文章をECCのNative Speakerに見てもらい、ちょこちょこ英語に関してのアドバイスはもらっていました。確か計3回くらい見てもらったと思います。ちなみに私は大学時代の卒業論文を英語で書いたり、カナダにいるときにIELTSを受験し、ライティング練習を少しやっていたという点から、ちょっと有利な立場だったと思います。
また、アイデアが思い浮かぶという点においても、結局は英語の試験ですので一般的なありふれた理由で書ければ問題ないと思い、困ることはなかったです。

2次試験合格までの道のり

2次試験にチャレンジしたときの英会話力はどれくらいでしたか?

先述した通り、そこそこ話せるレベルだったと思います。ちなみにカナダで受けたIELTSのスピーキングセクションは6.5でした。

何回目の受験で二次試験に合格できましたか?

3回目の受験で合格できました。1次試験の受験免除がなくなる最後の機会での合格でした。合格したのは2017年の2月ですが、その年の4月頭からベトナムへの渡航が決まっていたので、文字通りラストチャンスでの合格でした。合格できてよかった・・・。

どれくらい2次試験に向けて対策をしましたか?

正直言うと、対策という対策はあまりしませんでした。1回目の受験は対策ゼロで挑みました。今思うと無謀でしかないですが。当時の試験問題は、政治家の資金運用に関する問題だったような気がします。問題そのものははっきり覚えていませんが、トピックカードを見たときに話せそうな話題がなかったという焦りだけは今でも覚えています。(笑)
結果は内容に関する項目の評価が低かった気がするので、まあそういうことでしょう。

2回目と3回目はECC時代のNative Speakerの友達に頼み、それぞれ2回ずつくらいスタバで練習した気がします。でも、正直そんなにがっつり練習をしておらず、オンライン英会話での対策などもまったくやっていませんでした。何を考えていたんだと思いますが・・・。
そのせいで無題に受験料(当時は8400円)を使ってしまいました。ちなみに2回目の受験ときは、CSEスコアで1点足らなかっただけなので、「合格させてくれよ!」とアパートで叫んだのを覚えています。(笑)

二次試験で使用した教材は何ですか?

旺文社の予想問題を使いました。特にこちらもこだわりがあったわけではありませんが、1次試験で使用した教材と同じシリーズということで購入しました。

他に合格のために対策をしましたか?

話す練習というよりは、時間管理をしっかりしようと思い時計をちゃんと使うようにしました。腕時計はしていても問題ないということだったので、ストップウォッチモードにして、話し始めたときにオンにすることで、自分が話している時間をしっかり確認できるようにしていました。そのおかげて、話すスピードや具体例のボリューム感などで焦らず話すことができました。これが一番合格のための大きかった要素だと思います。

また、3回目の受験のときには、日本人側の試験管は1回目の試験管と同じだったので、それをネタに最初のアイスブレイクで試験会場についての話になったとき、全力でボケにいったことを覚えています。日本人とNative Speakerの両方の試験管が笑っていましたので、いい掴みだったと思っています。冒頭でしっかり自分のペースで話せたことが、焦らずタスクをこなせた理由だと思います。

This place is very beautiful, isn’t it? What do you think?

It is! But this is actually my third time to come, so I know how beautiful it is. Hope I won’t have to come back here anymore.

(補足)英検1級のレベル感とは?

英検1級のレベル感はこちらで過去問が見れますので、ご存知でない方は見てみるとイメージが湧くと思います。また、わかりやすくレベル感をまとめた旺文社のサイトもありますので、そちらも参考になると思います。

(参考)公式サイト内の過去問

ちなみに1次試験、2次試験あわせて英検1級の合格率は全体の受験者の12%くらいだそうです。10人のうち、1人くらいしか受からないってなかなかの倍率ですよね。よくこんな試験に雑な対策で挑んだな過去の自分よ・・・。

英検1級合格といっても、合格のためのスコアには幅があります。英検CSEスコアと呼ばれますが、合格スコアは2630で私のスコアは2670だったのでかなりギリギリでの合格です。なので、余裕をもって合格した方と私とではレベル差があることが前提です。また、英検とTOEICや他の英語資格試験との比較もよくされていますが、私が合格した1級のCSEスコアはCEFRではB2なので、割と妥当なレベル感だと思います。

ちなみにCEFLとはCommon European Framework of Reference for Languagesの略で、セファールと読みます。日本語ではヨーロッパ言語共通参照枠と言いますが、外国語のレベル感を測る物差しだと思ってください。現在私はC1にいますが、C2はNative Speakerに限りなく近いレベルで、たどり着ける学習者はほんの一握りですね。

参照:文部科学省

日本ではTOEIC L&Rがやはり人気のある英語資格試験ですが、英検1級と同等程度のTOEICスコアは860点以上だと言われています。しかし、4技能が求められるという点はもちろん、単純に単語のレベル感なども含めて英検1級取得のほうが、TOEICで860点とるよりはるかに難しいと個人的には思います。とは言ったものの、TOEICで860点取得できているのであれば、英検1級は十分チャレンジはできるレベルですよ。

取得までにかかった費用

総受験費用は何と・・・

33600円!(8400円×4)

高っ!!もっと賢く勉強すれば受験費用は抑えられたはずです。さらに教材代で8000円くらいかかったので、計4万円超えです。ちなみに今は英検の受験料も値上がりしており、1級は11800円もするそうです。どんどん値上がりしていますので、確実に合格できるように、しっかり計画的に勉強してましょう!
まあ高いと言っても、IELTSは1回の受験で25000円くらいしますし、TOEFLは今は円安の影響もあり30000円くらいしますので。。。焦るような金額じゃない。。。たぶん。

英検1級に合格して得たもの

ステータス

英検と言えば、日本の英語資格試験ではTOEICを上回り一番受験者数が多い試験です。2020年度は370万人程度の方が受験したそうです。(英検公式サイトを参考)TOEICの受験者数は170万人程度と言われていますので、実はまだまだ英検のほうが2倍以上も受験者数が多いということですね。さすがに子どもはTOEICを受験しませんので、受験者の年齢層による影響も大きそうです。

そんな日本で一番普及していると言っても過言ではない試験の最難関である英検1級合格は、英語学習者として一つのステータスになったことは事実です。TOEICと違い、結果の有効期限もありませんので、取得すると一生ものであると言えます。

自分の英語力把握

「英語力に自信が持てる!」

こんなことを言いたいのですが、実際には勉強すればするほど、自分ができないことが明確になりました。英検1級に合格しても、大学院進学のためのIELTSの勉強はそれなりに苦労しましたし(一応目標スコアの7.0は一発で取れましたが)、大学院で毎回出されていた論文は何度も読み返してやっと理解できるレベルです。最近始めたTOEFLの勉強でも苦労はしてますし、いまだに洋画や海外ドラマは全部理解できるわけではありません。たぶん80%くらいの理解度だと思います。これが英検1級取得者のリアルな感想です。

英検1級やTOEICで900点をとれると、英語で何でもできる!と思うかもしれませんが、実は真逆なんです。勉強すればするほど、自分のレベルがはっきりわかるので、自分のできないことがよ~くわかります。英語力でドヤることなんてとてもできません(笑)。
ですが、そういった一つ一つの積み重ねが確かな英語力につながりますし、何より成功体験に勝る自信はありません。

まとめ

今回は英検1級取得までのリアルな道のりとレベル感をお伝えしました。
皆さんの参考に少しでもなれば幸いです。英検であろうと、TOEICであろうと、全力で勉強すれば必ず英語力は上がります。何より、目標のために勉強するというプロセスが、必ず自分を英語でも英語以外でも成長させてくれると思っています。
皆さんの合格、祈っています!