【英検】1級取得者がライティングのコツを紹介します!

この記事はこんな方におススメ!
  • 英検合格を目指している方
  • ライティングが必要な資格試験を受験する予定がある方
  • 効率的なライティングの練習方法を知りたい方

ご覧いただきありがとうございます。英語教育者の永田勝也です。

「リスニングやリーディングと比較して、ライティングの勉強はどうすればいいのかわからない・・・。」

こんなことを感じませんか?

今までECCやオンライン英会話スクールで、英検準1級までの指導に携わってきましたが、皆さんもれなくライティングに苦戦していました。

そこで、この記事では英検の勉強をしている方に向けてライティングの練習方法や合格のためのコツを解説します!もちろん、英検に限らず、他の資格試験のライティングにも生かせるポイントばかりです。

英検1級を取得している私のエッセンスをすべて共有しますので、ぜひ参考にしてください。

ライティングの問題形式を理解

級によって書くべき単語数に差はありますが、【社会的なトピックに対して、自分の意見を主張する】という全体の傾向は同じです。各級の過去問を見て、単語数の違いなどを確認しましょう。

(英検HPの2021年第3回の過去問より引用)

準2級(TOEIC400点程度)の問題例

● あなたは,外国人の知り合いから以下の QUESTION をされました。
● QUESTION について,あなたの意見とその理由を2つ英文で書きなさい。
● 語数の目安は50語~60語です。
● 解答は,解答用紙のB面にあるライティング解答欄に書きなさい。なお,解答欄の
外に書かれたものは採点されません。
● 解答が QUESTION に対応していないと判断された場合は,0点と採点されることが
あります。QUESTION をよく読んでから答えてください。

QUESTION
Do you think there should be more sports programs on TV?

2級(TOEIC600点程度)の問題例

● 以下の TOPIC について,あなたの意見とその理由を2つ書きなさい。
● POINTS は理由を書く際の参考となる観点を示したものです。ただし,これら以外
の観点から理由を書いてもかまいません。
● 語数の目安は80語~100語です。
● 解答は,解答用紙のB面にあるライティング解答欄に書きなさい。なお,解答欄の
外に書かれたものは採点されません。
● 解答が TOPIC に示された問いの答えになっていない場合や,TOPIC からずれて
いると判断された場合は,0点と採点されることがあります。TOPIC の内容をよく
読んでから答えてください。

TOPIC
Today in Japan, many buildings and public areas have a lot of lights
for decoration, such as the lights used during Christmas. Do you think
this is a good idea?

POINTS
Safety
● The environment
● Tourism

準1級(TOEIC730点程度)の問題例

● Write an essay on the given TOPIC.
● Use TWO of the POINTS below to support your answer.
● Structure: introduction, main body, and conclusion
● Suggested length: 120-150 words
● Write your essay in the space provided on Side B of your answer sheet.
Any writing outside the space will not be graded.

TOPIC
Should people stop using goods that are made from animals?

POINTS
● Animal rights
● Endangered species
● Product quality
● Tradition

4つの評価項目の理解

英検の問題形式がわかったところで、評価される項目も確認しておきましょう。
英検は、以下の4つの観点でそれぞれ点数が決まります。その後、最終的に英検CSEスコアに変換されて、1次試験の合否が決まります。

①内容課題で求められている内容(意見とそれに沿った理由)が含まれているかどうか
②構成英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか
③語彙課題に相応しい語彙を正しく使えているか
④文法文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか

対策1.サンプルアンサーから型を学ぶ

スピーキングで実際に話さなければ、話せるようにならないのと同様に、ライティングも、書く練習をしなければ、書けるようになりません。

「何を書けばいいの?」

ところが、こんなことを思う方も少なくありません。
そこでおすすめしたいのは、サンプルアンサーを参考に、単語や文を少しずつ自分の言葉に変えていく練習です。

市販の教材を使って対策もできますが、英検HPで公開されている過去問を使用すれば、無料で対策が可能です。

ここでは、上で取り上げた過去問のうち、2級を例にとって見てみましょう。

英検2級のサンプルアンサー

I think it is a good idea that buildings and public areas have lights for decoration.

First of all, these lights are a good way to increase the number of tourists.
If many people come to see the decorations, they may buy souvenirs from shops and eat at the restaurants in the area.

Second, bright lights will help prevent crimes at nighttime.
In a bright area, it is easy to see people’s faces and other things clearly.

For these reasons, I think it is good for buildings and public areas to have lights for decoration.

英検ライティングで必要な型とは?

英検のライティングには、好まれる型、つまりテンプレートがあります。
サンプルアンサーで色をつけている部分を見てみましょう。以下のような構成になっていることがわかります。

  1. 意見の主張(Agree or Disagree)
  2. 理由1とその例(First of all, ~~)
  3. 理由2とその例(Second, ~~)
  4. まとめ(For these reasons, I think ~~)

この構成に沿って、単語を入れ替えたりしながら文を書いていきます。
最初はマネをするところから始まりますが、繰り返すうちに、自分の言葉として書けるようになっていきます。

ちなみにこのようなライティングの練習方法は、TOEFLやIELTSでも有効です。サンプルアンサーを上手に使える方は、しっかり実力が伸ばせる方です。

対策2.アイデアはベタなものでOK

書き方がわかったところで、次は肝心の内容です。つまり、主張のアイデアですね。
まず前提として、ここでは独創的なアイデアで採点者をうならせる必要はまったくありません。

大前提:英検は英語力を見る試験である

当たり前かもしれませんが、あくまで英検は英語力を見るための試験です。
なので、ライティングの中での主張は必ずしも事実に基づいている必要はないですし、画期的な主張である必要もありません。

読み手が、「確かにそうですね。」と思うような、ベタな内容OKです。
書きたい内容ではなく、書ける内容を書くことが大切です。

ただし、ウソを書きすぎるのはあまりおススメしません。
というのも、ウソが極端すぎると、結果的に内容がよくわからない主張になり、内容の観点から減点になってしまうかもしれないからです。

【2級・準1級】ポイントを活用して、膨らませる練習をする

2級と準1級のライティングは、アイデアが出しやすいようにポイントの記載があります。
そのポイントを視点として、アイデアを考えます。

その際に、ポイントを見てアイデアの出しやすさで賛成・反対の立場を決めましょう。
アイデアがなかなか出せない方は、アイデア出しの練習も必要ですし、ネットで調べて、いろいろな観点での考え方を身につけることが大切です。

例えば、上に挙げた2級のLightsに関するトピックであれば、検索してみるといろいろヒントになる情報が得られます。

地道な作業ですが、考えること、そして、調べることもスキルの1つなので、ぜひ実践したいですね。こうして経験を積んでいくと、トピックが異なっても、自分の主張の展開パターンが決まってきます。

ちなみに私の場合は、自分の強みであり、慣れている『教育』と『経済』にからめて基本的には主張することが多いです。

対策3.ライティングの添削を習慣にする

実際に書いてみた文章が、本当に英語として正しい文章なのか。読み手に伝わるのか。
当たり前ですがこれが一番大切です。そこで、書いた文章の添削の方法を紹介します。

オンライン英会話を活用する

オンライン英会話では、英検に対応している日本人講師もたくさんいます。
自分でも英検の学習をしたことがある日本人講師による、日本人目線でのフィードバックです。
ぜひ上手に活用しましょう。

ちなみに私のおススメのスクールが2つあるので紹介します。

スモールワールド

実は以前このスクールで講師をしていましたことがあります。
スモールワールドは日本人講師が中心で、英検対策可能な先生を選んで予約もできちゃいます。
無料体験も2回可能なので、ぜひ一度、学習相談も兼ねて体験してみてください!

大人の英会話倶楽部

また、実際に体験もしたことがある大人の英会話倶楽部もおススメです。
スモールワールドと同じく、英検対策ができる日本人講師を選んで予約ができます。名前の通り、大人の学習者向けなので、雰囲気にマッチする先生を選んでみるのも良いですね。もちろん無料体験も1回可能なので、ぜひ体験してみてください。

逆に、外国人講師の場合、英検そのものの知識がなかったり、フィードバックを完全に理解できない可能性もあるため、日本人講師がおススメです。

【Grammarly】便利な学習ツールを活用する

細かい文法など、英語の使い方という点では、Grammarlyというウェブサイトがおススメです。
時制や冠詞の使い方、ピリオドやコンマなどの句読点の使い方も、瞬時に判定してくれます。そして何より無料で使えてしまいます。

ただし、機械添削がすべて正しいわけではありませんので、注意は必要です。
こちらで使い方が紹介されているので、参考にしてみてください。

まとめ

英検のライティング対策のコツをもれなくお伝えしましたが、参考になったでしょうか。
試験に限らず、英語を使って表現してするために、英検のライティングは必ず役に立ちますよ。
ぜひ合格目指して頑張ってください!

ちなみに英検1級に今後チャレンジしてみたいと思っている方は、こちらの記事も参考にしてくださいね。