【TOEFL】スピーキングTask4を完全攻略!(テンプレあり)

この記事はこんな方におススメ!
  • Task4で何を話したらいいかわからない方
  • 時間内に話し終わるコツを知りたい方
  • 効果的なメモとりの方法を知りたい方

ご覧いただきありがとうございます。英語教育者の永田勝也です。
今回は、Speakingタスクの最難関であるタスク4を取り上げます。いよいよTOEFLのSpeakingに関する記事もこれでひとまず最後です。気づけば盛りだくさんな内容になっていました。(笑)
例のごとく、この記事で公開しているサンプルアンサーは私のオリジナルですので、著作権フリーです。ご自由にご活用ください!
ちなみにその他のタスクに関する記事はこちらを参考に。

タスク4の何が難しい?

タスク4はタスク2や3と同様にIntegrated Taskです。ですが、リーディングはなく、講義を聞いて、その内容を要約するという問題です。ざっと以下のような感じで進行します。

  1. リスニング(約2分)
  2. 20秒で準備
  3. 1分で回答

タスク4がスピーキングセクションで最難関と言われる理由は2つあります。他のタスクと比較して見ていきましょう。

トピックの内容を事前に把握することができない

タスク2や3では、事前にリーディングでトピックを把握したうえでリスニングをします。なので、全体としてどんな話になるのか、ざっくりイメージは事前に持てている状態です。仮に多少聞き逃したとしても、話の展開は想像できることも多いです。
それに対してタスク4は約2分間の講義ですが、聞きながら内容の理解と、話すためのポイント理解を同時に行う必要があります。
理解できたら話せるかというと、そうでもありませんよね。いざ話そうと思っても、うまく1分間でまとめきれず、結局クラッシュして終わることもよくあるため、難しいと感じる方が多いようです。

アドリブ前提の準備時間

タスク2と3は回答の準備時間が30秒なのに対して、タスク4は20秒しかありません。
実際に問題を実施して体感するとわかりますが、たった10秒の差ですが、かなり短く感じます。20秒では回答のリハーサルもできませんので、メモを確認して話す内容の整理をするのに時間を使うしかありません。
つまり、アドリブ前提で話す必要があるということです。この点はタスク1と同様に、純粋なスピーキング力も高いレベルで必要になります。

目指すべきゴール感の理解

目標スコアSでの目標スコア目安の単語数
(Task1;45秒)
目安の単語数
(Task2~4;60秒)
100点22点程度90~100単語程度120単語程度
90点18点程度80単語程度100単語程度
70点15点程度60単語程度70~80単語程度

話すべき単語数は、タスク2や3と同じです。
回答時間が同じ1分間なので、同じくらいの流暢さで話したいですね。ちなみに回答時間内で自分が話せる単語数を簡単に確認する方法は過去記事で紹介しています。もしまだ試していない方はぜひご確認ください。
すべてのスピーキングタスクで活用できる練習方法です。

25点を取得した私のサンプルアンサー共有

まずはサンプルアンサーを見て、回答の展開パターンを確認しましょう。
その後、回答するうえでポイントになる点を3つ解説していきます。ちなみに今回取り組んだ問題は、TOEFL学習のお馴染みOfficial GuideのPractice Test1の問題です。トピック自体が心理学好きな私としては非常におもしろいものでした。そして、私は完全にInternalな人間です。

Task4 総単語数:136 words

The professor explains the concept of two types of locus of control, which are internals and externals. If control comes from themselves, they are called internals, and if it comes from somewhere else, they are externals.

The professor talks about two people going for job interviews as an example. One of them is internal, and she believes that her success is her responsibility. If she doesn’t get a job, she will probably disappointed with herself, and try to improve.
On the other hand, the other person is external. He is more likely to take risks because he’s not very hard on himself. If he gets a job, he might think he’s just lucky. If he doesn’t, he will probably blame his interviewers.

That’s how the professor describes the difference between internal and external locus of control. ※余裕があれば結論も

ポイント① イントロは指示文を参考に

これは実はタスク3でも使える方法です。
トピックとなっている講義のテーマが指示文に書いてあるので、それを使ってイントロを作ることで、回答の冒頭で詰まるリスクが極限まで減らせます。スピーキングは勢いが大切です。

例えば今回のOfficial Guideの問題では、以下のような指示文になっています。

Using points and examples from the talk, explain internal and external locus of control.

この指示文は講義が終わったあと、準備時間に入るときに表示されます。回答の際にも表示されているので、この文を使ってまずはイントロを確実に言えるようにしましょう。
70点から80点くらいを目指すのであれば、そのままexplain以下の部分を使って、”The professor explains internal and external locus of control.”と言ってしまって大丈夫ですが、それ以上のスコアを目指すのであればパラフレーズをしたいですね。
ここで重要になるのは、文法知識をベースに、瞬時に使える表現をどれだけ持っているかです。

ポイント② 講義の展開パターンの理解

タスク4は今回のLocus of controlのように心理学的な現象に関するトピックが頻出です。
その現象を表す専門的な言葉には馴染みがなくても、必ず皆さんも生活で経験したことがあるものばかりです。しっかり義務教育を受けてきた私たちにとっては落ち着いて聞けばわかる内容ですよ。ちなみに今回の内容は、考え方が自責か他責かという感じの話でした。

また、講義の展開パターンも実は決まっています。
【トピックの導入⇒1つ目の例⇒2つ目の例】

この流れの中で、それぞれ説明することを前提としてメモを取っていくことになります。
講義の冒頭にトピックの導入があります。詳細の情報はここではメモを取る必要はなく、そのトピックのコンセプトが説明できるように、キーワードを5単語程度でメモします。
その後、そのトピックに関する例が2つ出てきます。それぞれの例でメモをとる単語数は大体10単語くらいを基準にしておきましょう。
また、1つ目の例から2つ目に切り替わるタイミングはわかりやすいことが多く、聞きながら迷子になることはあまりないので安心してください。

ポイント③ 回答で話せるワード数の把握を徹底

他のタスクでも共通していますが、タスク4ではメモが必須です。
そして、メモとりには戦略を持ちましょう。タスク2と3ではリーディングの内容と対比して横並びにメモを書くとわかりやすいですが、タスク4の場合は下の画像のように上から下にメモをとっていくことをおススメします。

理由は、そのメモを見て話す際に、メモしてあるキーワードがトピックに関するものなのか、それとも1つ目、あるいは2つ目の例に関するものなのかはっきりわかるようにするためです。上から下にメモをとっていけば、話す際にも上から順にキーワードを使って文を作って話せばOKで、話しながら迷子になるリスクが減ります。

また、20秒の準備時間でメモしたキーワードを確認し、必要に応じて回答でカバーするかどうか取捨選択しておきましょう。もちろん講義を聞いている最中は、説明することを前提としてメモをとっていきますが、それでも結果的にメモを取ったワード数が多すぎると、回答時間内に話しきれず、クラッシュしてしまいます。
なので、練習を通して回答時間の中で自分がカバーできるワード数を把握することが大切です。少なくとも、1つ目の例でメモしたワードが10以上あれば、20秒でカバーはおそらく難しくなります。
メモした単語を見ながら、回答でカバーするべきかどうか取捨選択する時間が準備時間の20秒です。もちろんメモしてある単語から瞬時に文章が作れるだけの瞬発力は必須ですよ。

まとめ

ということで、ここまで3部作にわたってスピーキングのポイントをお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか。
IELTSとは異なり、TOEFLのスピーキングはPCに向かって話す試験なので、ある意味で『言ったもん勝ち』なところがあります。テンプレを覚えて、形式に慣れる。そして、ひとり言練習を繰り返すことで、ある程度対策もできちゃいます。ですが、それだけではメモをした単語を見て瞬間的に文を作ることは難しいですし、何よりTOEFLのその先にある留学で必ず苦労します。

ぜひ普段から英語でコミュニケーションをとる機会として、オンライン英会話もどんどん活用していきたいですね。ただのフリートークではあまり練習にならないかもしれませんが、トピックを決めてディスカッションしたり、記事を読んで要約をしたりと、いろいろな活用方法があります。

ここまで共有した情報をもとに、TOEFL学習をする皆さんがスコアアップするのを応援しています!