ご覧いただきありがとうございます。英語教育者の永田勝也です。
英語をスクールで勉強したいと思ったら、皆さんはどんな基準でスクールを選びますか?
最近は英語コーチングスクールも本当に増えて、スクール選びの選択肢がたくさんあります。
「結局英語コーチングスクールって何をしてるの?」
「英会話スクールがいいのか、英語コーチングスクールがいいのかわからない・・・」
英語をスクールで勉強しようと考えている方、こんな疑問はありませんか?
それぞれのタイプでもちろんメリットやデメリットがあるので、目的にあったスクール選びが大切です。ですが、英会話スクールや英語コーチングスクールのまとめ記事はたくさんあるものの、おそらくどちらのスクールでも勤務した経験を共有している記事はないはず・・・
今回は両方のタイプのスクールで勤務をした経験がある私が、一切忖度なく本音で特徴をお伝えします。
目次
ブログ主である永田 勝也とは?
最大手英会話スクールの一つであるECCで講師兼任スタッフとして約3年間勤務
担当コース:
- 英会話クラス
- 文法クラス
- 資格試験対策クラス(TOEIC、英検)
- キッズコース
日本初の英語コーチングスクールPRESENCEで英語コーチとして勤務(2021年3月~)
担当コース:
- 英会話コース
- TOEICコース
- TOEFLコース
- 国際資格との連携コース
【徹底比較】料金とレッスン形態
まずは、それぞれのスクールの料金とレッスン形態を見ていきましょう。
【英会話スクール】料金=レッスン費用
英会話スクールの一番の特徴は、受講料としての料金は、レッスンに対する金額であるという点です。(別途入学金が必要な場合があります。)
スクール | レッスン時間 | 月額料金 | レッスン単価 |
---|---|---|---|
ECC外語学院 | 60分~80分 | 16,300円~21,080円 | 4,074円~5,270円 |
イーオン | 50分 | 12,375円~20,625円 | 3,093円~5,156円 |
ベルリッツ | 対面;40分 オンライン:55分 | 月額払いなし | 4,180円 |
※ECCは日常英会話コース、パワーイングリッシュコースを参照
※イーオンはL&A Lightレッスン、Learningレッスン / Acquisitionレッスンを参照
※ベルリッツは超少人数グループコースを参照
レッスン時間は、スクールごとに差があるため、直接比較が難しいですが、4,000円以上/1時間は一つの目安として良さそうです。なお、講師の時給は大体2,000円程度なので、グループレッスンだからこそ成り立つ単価だと言えます。
そして、英会話スクールの費用というのは、レッスン時間そのものに発生する費用です。レッスン外でサポートは基本的にありません。なので、レッスンでは問題を解いたり、会話練習をしたりする実践練習が中心です。
上記に挙げた大手3社以外にも、地域密着型のスクールまで含めると日本各地に無数に存在しています。各スクールでレッスンの料金は差があるため、お近くのスクールを自分で調べてみることをお忘れなく!
【英語コーチングスクール】料金=学習期間のトータルサポート費用
英語コーチングスクールは、基本的に宿題が毎週大量にあり、自学自習をベースにしています。
呼び名はいろいろありますが、日本人の英語コーチ、コンサルタント、もしくはカウンセラーが目標に対しての課題を出したり、定期的に確認テストをしたり、毎日の学習報告に対してサポートしています。
さらに、スクールによっては、Native Speakerの英語レッスンも受講できたり、提携しているオンライン英会話レッスンを受講できたりします。
いずれにしても、英語コーチングスクールの一番の特徴は、学習期間のトータルサポート料金が受講料であるという点です。そのトータルサポートには、カウンセリング(面談、セッションなど呼び方はスクールによります)、日々の学習進捗の管理、学習アドバイスなどが含まれています。
スクール | サポート期間 | サポート内容 | 総額 |
---|---|---|---|
PROGRIT | 3か月 | カリキュラム設計 オリジナルアプリ 学習サポート 面談 | 544,500円 |
TORAIZ | 1年 | レッスン受け放題 学習サポート Versant受験 面談 | 986,100円 |
PRESENCE | 2か月 | カリキュラム 学習サポート グループコーチング | 151,000円 |
※PROGRITは2か月、6か月プランもあり
※TORAIZは英語コーチング本科の料金を参照。3か月、6か月プランもあり。また、料金はキャンペーン割引適用の料金を参照
※PRESENCEはTOEIC750点コースの料金を参照
逆に言うと、毎週(あるいは隔週)スクールに通う時間は、英語を学ぶ時間そのものではありません。自学自習が前提なので、スクールの時間は宿題として取り組んだ内容の確認、トラブルシューティング、軌道修正の時間だと思いましょう。
英語コーチングスクールは一般的にビジネスパーソンを対象にしており、中学生や高校生の受講はできないことが多いです。自学自習を実施するうえで、中学生や高校生では自己管理の観点から難しいというのが主な理由だと思います。
【徹底比較】スクール選びのヒント
ここまでで、英会話スクールと英語コーチングスクールの違いがわかったところで、それぞれのスクールに向いている人、向いていない人を見ていきましょう。
【英会話スクール】向いているのはこんな方!
- 学生の方(大学生を含む)
- 楽しく英語を身に着けたい方
- 同じ英語学習者の方との出会いも大切にしたい方
- 英語学習の緊急度があまり高くない方
英会話スクールの特徴はすでにお伝えした通り、レッスンの時間が英語学習の時間です。
毎週のレッスンは楽しく勉強し、それ以外はある意味で自由な時間です。だからこそ、趣味として学習している方や緊急度が高くない方にとって、楽しく勉強できる環境であると言えます。また、カリスマ講師と呼ばれるような方もいるため、刺激にもなる環境だと言えます。
その半面で、やはり英語学習そのものに投資する時間が少ないのは事実です。
毎週1回60分のレッスンだとしても、年間で48時間程度です。英語習得に必要な時間は2200時間ともいわれていますので、学習量という観点では、英会話スクールだけで英語が身につくとは思わないようにしましょう。それ以外の時間の過ごし方がむしろ一番大切です。
【英語コーチングスクール】向いているのはこんな方!
- ビジネスパーソンの方
- とにかく結果にこだわりたい方
- 英語学習に挫折した経験がある方
- 英語学習の緊急度が高い方
英語コーチングスクールの魅力は何といっても、学習期間のトータルサポートです。
スケジュール管理から英語の学習習慣づくり、それから自分に合った英語学習方法を見つけたり、毎回のテストによる進捗管理とトラブルシューティングを考えると、確実に成果が出せる環境の要素が揃っていることは間違いありません。
だからこそ、海外駐在を控えている方など、英語の緊急度が高い場合には最適です。スクールにもよりますが2か月から3か月程度でコースは修了します。
一方、トータルサポートということを踏まえると、受講料は英会話スクールに比べると非常に高額になってしまいます。
また、サポート体制があるとはいっても、自学自習が前提で1週間に15時間から20時間の学習時間が目安となります。なので、とにかくやりきる気持ちや意思が強くなければ結局挫折してしまいます。
駐在が決まっている方など、やらざるを得ない方が多く受講されているのも事実です。そんな理由から、受講には勤め先の補助があったり、教育訓練給付金の適用ができたりと、費用面でのサポートもあります。
まとめ
英会話スクールと英語コーチングスクールを比較するうえで、一番大切な視点は、英語学習の優先順位は何か、という点です。
最優先するべき内容が成果である方は、ぜひ英語コーチングスクールを検討するといいですね。もちろんその場合、費用面で投資する額も大きくなりますし、何より英語学習が生活を占めることになるので、時には家族と過ごす時間やゆっくりNetflixを見る時間など、諦める勇気も必要です。
逆に、生涯学習として、楽しく継続していきたいという方にとっては、英会話スクールのほうが目的にあっています。
英会話スクールと英語コーチングスクールそれぞれに良さがあり、また同じジャンルの中でも各スクールごとに特色も異なります。レビューは実績の情報などももちろん参考になりますが、ぜひ無料のカウンセリングなどに参加して、話を聞いてみることをおススメします。それでは!