【海外進学】イギリスの大学院で無条件合格を達成したエッセイを公開

この記事はこんな方におススメ!
  • 海外進学を考えている方
  • 出願のためのスケジュールを知りたい方
  • 合格者のエッセイを参考にしたい方

ご覧いただきありがとうございます。英語教育者の永田勝也です。

今回は海外大学院への進学を目指す方にとって必見の内容です!
TOEFLやIELTSのスコアメイクも終わり、いよいよ出願の準備にとりかかるタイミング。そんなときに、避けては通れないものがパーソナルステートメント(通称PS)の作成です。

そんなPSの具体的な書き方や気を付けるべきポイントに加え、実際に無条件合格を達成した私のPSを共有します。海外大学院への進学を目指す皆さま、ぜひ参考にしてください!

ちなみに私は28歳のときに、言語学で世界トップレベルの評価を受けているLancaster大学のTESOL(英語教授法)に無条件合格を果たしました。また、32歳のときに開発学分野でHarverdやOxfordをおさえて世界No.1であるSussex大学のInternational Education and Developmentコースに無条件合格をしています。

大学院出願に必須!エッセイとは?

出願時に要求されるエッセイとはなにか、まずはその全体像を把握しましょう。

エッセイは、大学院の出願時に必ず必要となる書類の1つです。
大学院によっては、Personal Statement(PS)と呼ばれたり、Statement of Purpose、またはシンプルにEssayと呼ばれています。

また、エッセイに書く内容に関しても、大学によって異なります。大学によっては内容を指定している場合もあるようです。まあ結局同じような構成にはなりますが・・・。

ちなみにSussexでは、指定はされていないものの、以下の質問に回答することが好ましいとの記載がありました。また、文量は基本的にA4用紙に1枚程度です(約500words)。

  • Why do you want to study a Masters and how will it benefit you?
  • How does the course fit your skill set?
  • How do you stand out from the crowd – e.g. work experience?
  • What are you aspiring to be/do in your future career?
  • How can your work contribute to the department/University/society?

(参考:How to write a personal statement for Masters courses

絶対に書くべき4つの内容

ここからは、具体的にエッセイに書くべき内容を紹介します。
なお、私がそうであったように、今回は社会人が進学を目指す場合を想定しています。

大学時代~今までのバックグラウンド

職歴の長さに関わらず、学生時代の勉強やこれまでの仕事で実践してきたことなどを具体的にまとめていきます。

社会人としてのキャリアが、進学先で学びたい内容と関連があまりない場合もあるかもしれません。ですが、そのキャリアの中で、皆さんがどんな経験をしてきたのか。その経験で何を学んだのか。

社会人進学の強みは、やはり現役の大学生と違ってすでに社会に出ており、ビジネスパーソンとして活躍しているという点です。

ここで謙虚にならず、これまでのキャリアを通して皆さんの人間像が見えるようにします。

②出願先のコースに興味を持ったきっかけ

次に、出願先のコースに興味を持ったきっかけへとつなげて展開していきましょう。
①の内容と完全に別の文脈で書くのではなく、これまでのキャリアの中で、なぜ今このタイミングで進学を希望するにいたったのか。

そんなキャリアと進学の一貫したストーリーを見せる必要があります。
これまでの皆さんの人生の過去~現在を伝える内容にしましょう。

③出願先のコースで学びたいこととその後のキャリア

ここまでのストーリーで皆さんの過去~現在が見えているので、次は未来の話です。

具体的に出願する大学院のコースで何を学びたいのか。
当然ながら、それは先述した興味を持ったきっかけの内容と関連させる必要があります。

大学院のコースで学ぶことで、具体的にどんな課題を解決することができるのか。
それによって、卒業後はどんなキャリアに進むのか。

改めて、今大学院進学が必要な理由とも関連する内容にしましょう。

④出願先の大学でなければならない理由

必ず忘れてはいけないのが、なぜ出願先のその大学院であるべきなのか。数ある大学院の中から、出願先の大学院でなければいけない理由をしっかり伝えましょう。

ちなみに、海外の大学院の出願では、複数の大学院に同時に出願することがよくあります。
その際に、それぞれのエッセイの全体的なストーリーは共通するかもしれませんが、出願先の大学でなければならない理由は個別にしっかり書きましょう。

その大学やコースのHPで詳細を見るのはもちろんのこと、コースの教授の論文、卒業生の活躍など、必ずその大学を選んだ理由があるはずです。

絶対に守るべき3つの視点

海外の大学に出願する際のエッセイには、実は決まった型がありません。
ですが、読み手にとって出願者の皆さんがイメージできるものでなければなりません。

そのためには、すでにお伝えした内容と重複するかもしれませんが、以下の3つのポイントに注意しましょう

  1. 具体性
  2. 論理性
  3. 一貫性

これまで勉強してきたIELTSやTOEFLのライティング練習を思い出し、作成しましょう。

無条件合格を果たしたエッセイの共有

ここでは、実際に私が開発学世界No.1のSussex大学のInternational Education and Developmentコースに出願した際のエッセイを共有します。全部で500words程度で、A4一枚にちょうど収まるボリュームでした。

私の場合は、これまでの英語教育から、国際教育開発へとシフトチェンジをする選択でした。
なので、エッセイ内では英語教育での自分の活躍を最大限表現しつつ、教育の知識だけでは国の開発のサポートができないので、開発の専門知識の必要性を伝えています。

そして、その開発の最前線にいるSussexで学ぶことで、世界をけん引するリーダーになりたいという未来の話をして、一貫したストーリーになることを意識しました。

納得いくエッセイ作成のための秘訣

ここでは、実際にエッセイを作成するための秘訣をお伝えします。
エッセイに普遍的な正解がないからこそ、余裕をもって取り組み、皆さんのパッションが伝わるものを作りましょう。

エッセイ作成に必要な期間の目安

社会人の方の場合、エッセイ作成に使える時間がある程度限られていると思います。
ですが、現役の大学生とは違い、日々アウトプットが求められる社会人であれあ、書く内容を考えるという点において、そこまで苦労はしないと思います。

作成は以下の3ステップで考え、全体像を把握しましょう。作成の期間は、トータルで2週間から最大1か月程度を見ておくと余裕をもって取り組めるはずです。

ステップ1.自己分析

まずは書くべき内容を改めて言語化するべく、自己分析をしてみましょう。
その際に、エッセイで書くべき4つのポイントを軸に考えてみるといいですね。海外の大学院入試は、基本的に面接などがありません。エッセイ含めた書類だけで結果が出てしまいます。必ず自分に向き合い、なぜ今このタイミングで留学をしたいのか。そんなことを真剣に考えましょう。

ステップ2.ドラフト作成

ドラフトでは、構成などはそこまで気にせず、自己分析の内容をとにかく文字にしていきます。単語数なども気にせず、自己分析の内容をもとに、表現したいことを書きましょう。いざ書いてみると、なかなか筆が進まないこともあるかもしれません。まずはメモレベルで日本語で書いてみるのもアリですね。ちなみに私は本気で頭を使って文章を作る場合は、まずは日本語で考えるようにしています。

ステップ3.校正

ドラフトができたら、それを校正しながら練りに練りこむ作業が必要です。
内容の面でも練る必要がありますし、何より英語でミスをしないためにも必ず校正が必要です。

まずは、自分で校正をできる限りやるようにしましょう。
その際に、1日ですべて終わらせるのではなく、必ず数日間にわけて複数回行うことをおススメします。寝かせることで、客観的にかつ冷静に自分のエッセイを見ることができます。

エッセイ作成のおススメサイト

自分と同じ選考で出願し、合格した人のエッセイを見たい・・・。

そんな場合におススメのサイトがありますので、ご紹介します。
ちなみにイギリスやオーストラリアの場合、大学によるかもしれませんが、個人で直接出願するのではなく、留学エージェントを通して出願する場合もあります。

私はbeoという留学エージェントを通してLancaster、Sussexには出願しましたが、過去の合格者のエッセイを見ることができるので、便利でした。アメリカやカナダの場合も、出願プロセスをサポートするコンサルティング会社(大学院留学コンサルティングなど)に頼むと、過去の合格者のエッセイが見れるようです。

他にも、以下のサイトは参考になりそうです。自分の専攻にあわせて、見てみてください!

業者などの添削サービスは必須!?

専門家による添削サービスはぜひ利用しましょう。
数万円のコストはかかりますが、修士以上を修了しているプロの添削は必要な投資です。ちなみに、エージェント経由で出願する場合は、エージェントがその添削サービスを持っているはずですので、サポートプランを確認してくださいね。

ですが、添削は自分で校正まで仕上げた最後の最後のステップとして活用することをおススメします。

英語面では、今はGrammarlyなどを使い、自分で修正することもある程度はできます。また、内容に関しても上記の3ステップや友人、オンライン英会話の講師に客観的なフィードバックをもらうなど、自分で可能な限り仕上げるようにしましょう。

添削は、書かれている内容をもとにフィードバックされます。
練りに練っていないPSを添削に回しても、自分で気づけるレベルの指摘ばかりでは、もったいないですよね。

まとめ

今回はエッセイに関する秘訣をお伝えしました!
海外大学院への進学は、人生が変わる瞬間であり、その後のキャリアにも大きな意味を持つ期間になるはずです。

書類だけでしか判断されないからこそ、練りに練ったエッセイで合格を勝ち取ってください!
留学に向けたTOEFLの記事もたくさん書いていますので、よければこちらも参考に。それでは!