海外に行く前に知っておいてほしい3つのこと

この記事はこんな方におススメ!
  • これから留学や駐在で海外に行く予定がある方
  • 海外で自分を変えたいと思っている方

ご覧いただきありがとうございます。英語教育者の永田勝也です。
2022年の4月現在、コロナはなかなか収まらないものの、世界中で経済を回復させようと規制緩和が進んでいます。少しずつ海外旅行や留学も行けるようになってきましたね。そろそろ海外旅行や留学なども本格的に検討している方も増えてきていると思います。

今回は、留学や海外駐在、さらにはバックパッカーなど手段は問わず、日本を飛び出し海外に行こうと考えている方に向けて伝えたい3つのことをまとめています。

「海外に行く前に、これだけは知っておけばよかった・・・」

そんな後悔がないよう、皆さんの海外生活が最大限楽しいものになるように実体験を交えてこの記事を書きました。

ちなみに私は、19歳の時にカナダへ1か月の短期留学をし、大学卒業後にもう一度カナダへワーキングホリデーで約1年間滞在をしました。英語圏以外の滞在では、ベトナムに4年間住んだ経験もあります。

その他にも、海外一人旅は東南アジアを中心にいろいろなところにフラッと訪れたり、バンコクへムエタイ合宿に参加しに行くくらいフッ軽な男で、それなりに海外での生活経験はあります。

環境を変えても、自分は変わらないかもしれない

「留学すれば、海外に滞在すれば英語(現地語)が話せるようになるだろう。」

そんなことを誰もが考えると思います。私も大学時代にそう思っていました。英語の教員を志した大学1年の冬から私は英語の勉強を本格的に始め、大学2年の春休みに1か月間カナダのバンクーバーへ短期語学留学をしました。必死にアルバイトをして貯めた約40万円を使って、初めての海外。

この1か月で自分は必ず英語が上手に話せるようになるだろうと信じて疑いませんでした。当時の私の英語の実力はTOEICでいうと670点程度で、いわゆる普通の大学生だったと思います。それでも、最初受験した385点からは大幅にスコアも上がり、それなりに知識としては身に着けている自負もありました。何より、しっかり勉強を積み重ねていたことによる自信もありました。

バンクーバー国際空港に到着した19歳の2月。なぜか空港の税関で引っ掛かり、別室に案内されて説明された英語も全くわからない有様。真冬にもかかわらず、冷や汗をダラッダラかきながらスーツケースを開け、留学エージェントにもらった資料と帰国用の航空券を見せました。
震えながら税関の職員に「Am I OK?」と聞いたときのことは今でも忘れられません。

そして到着したホームステイの家。ホストファミリーにとても親切に接してもらえるものの、何を言っているかさっぱりわからない。語学学校も何とか頑張って英語を話すものの、ビビッてせっかく誘われた同じ留学生の集まりにも参加できず、結果的に日本人とつるむ自分。
あっという間に1か月は過ぎ、帰国した成田空港で決意しました。

「大学を卒業したら、もう一度カナダのバンクーバーへ行かないと。そして、本気の覚悟で英語を学ばないと。」

環境を変えるということはとても大切なことです。
ある意味で、手っ取り早く自分を変える方法だと思います。その一方で、環境を変えたからといって、自動的に変わるほど人間はシンプルではないと思います。環境を変えても、自分は変わらないかもしれない。もし変えたいと思うのなら、自分から動くこと。

また、海外に滞在しても自動的にその国の言葉を覚えられるほど、人間は単純ではありません。そのためのさまざまな形での努力が必要です。その環境でどう動くか。自分自身が主役であるということを忘れずに過ごしてほしいと思います。

ちなみに後日談をちょっとお伝えすると、実際に大学卒業後にカナダのバンクーバーにワーキングホリデーでもう一度本当に行きました。今回はすさまじい準備を2年間かけて行い、以前と同じ語学学校に出戻りで実際に通い、いちばん上のビジネス英語コースを受講して最高の時間を過ごすことができました。

『変化するかしないかは、結局は自分次第

今の私の人生観にもつながる体験となりました。約10年前ですが、こちらは今でも色褪せない最高の思い出です。写真は当時のiPodtouchで撮影したので、完全に色褪せていますが(笑)。

話す言葉のレベルがその人の人間としてのレベルではない

これは言葉で説明するのは難しいですが、ぜひ理解しておいていただきたいことです。
例えば、カナダに留学をすると、現地の人間は当然英語のNative Speakerになるわけで、自分が学びたい言語をすらすらと流ちょうにかっこよく話しています。当たり前と言えば、当たり前ですが・・・。

そうすると、その環境にいる私はそんな人々を『私が理想とする能力をもっている人』だと認識してしまい、その人の印象が異常によく見えてしまいます。
もちろん実際に素晴らしい方もたくさんいて、私も現地のカナダ人の方々に何度も親切にしてもらいました。ですが、残念ながら現地のロクでもない人間が英語を教えると言って留学生に接触し、留学生が犯罪に巻き込まれてしまうという事件も多数発生しており、どこの留学先でも起こっていることです。

私が滞在していたバンクーバーでも、残念ながら犯罪に巻き込まれ、命を落としてしまった日本人の女性がいたそうです。その方は、Language Exchange(例:英語を学びたい外国人と、名目上は外国語を学びたいカナダ人がお互いに教え合うこと)の場である英語Cafe的なところで出会った半分ホームレスのようなカナダ人の男性によって、このような不幸な目に遭ってしまいました。

また、これは逆の場合もあり得ます。英語が上手ではないからと言って、その人が人間的に劣っているということは決してありません。言葉のレベルはその人の人間としてのレベルではないのです。

これを勘違いしてしまい、ベトナム人の日本語学習者に対して、まるで子どもに接するかのように対応してしまう日本人の駐在員や日本語教師もいました。当然ながら、母語が日本語ではないというだけで、その学習者も立派な一人の人間なのに。
言語のレベルで人の印象は変わって見えてしまうことがあり、それは無意識に起こるものでもあるのです。

もちろん必ずしも悪いことばかりではありません。
実際に、お互いに言葉を学んでいる同士だからこそ、普段ではありえないくらい仲良くなれることもあるのです。しかしながら、そのせいで特に女性は危険な目に遭うかもしれないということ、あるいは自分が外国人の日本語学習者に対して失礼な態度をとってしまうかもしれないということは自覚するべきだと思います。

言葉ではなく、しっかりその人を見ましょう。人の魅力は、言葉のレベルだけではありません。

ベトナム滞在のきっかけとなったホステルのメンバー
ベトナムで日本語学校の受講生

自分の常識は世界の常識ではない

日本の常識が世界で通用しないことはたくさんあります。
例えば、欧米にはチップの文化があり、半ば強制的に支払う必要があるものです。また、ベトナムという国では男性、女性問わず年齢の上下関係を大切にします。ベトナム語で「あなた」にあたる言葉は、自分から見て相手(あなた)が男性か女性か、年上か年下か、親しいかどうかで言葉を使い分ける必要があります。なので、年齢は必ず男女と会わず初対面で聞きますし、結婚に関するプライベートな話もグイグイ聞きます。

それぞれの国の文化、習慣がはっきり表現されている場合もあれば、暗黙の了解的なものもありますし、同じ国の中でも年代や地方によっても違いはあるでしょう。
それでもただ一つ言えることは、自分の常識が通じないということ。その現実に、最初は不思議に思ったり不快に思うこともあるかもしれません。それでも、異国にいる皆さん自身が外国人であるため、『郷に入っては郷に従え』の精神で受け入れる必要もあると思います。

とは言ったものの、異国の文化や常識的なものに対して完全に分かり合うことができる場合もあれば、できない場合もあるというのが現実です。
カナダに滞在していたときは、サービスの対価としてチップを支払うのは納得していたものの、チップが最初から決まっていたり、当たり前かのごとくお釣りを返さないサーバーには何度もイライラしたことを覚えています。また、言わなくても察する的な日本の文化は一切通じませんので、ホームステイなどで好きではない料理を勧められたときにしっかり意思表示しなければ、後々大変なことになります。

さらに、ベトナム滞在においては、相手のものを許可を得ずに使ったり、とにかく子どもには注意せずやりたいようにやらせる文化などがあり、私は結局分かり合うことはできませんでした。仕事でもベトナム人メンバーのマネジメントに非常に苦労したことを覚えています。同時に、相手からしたら私が外国人なわけで、同じことを思っていたはずです。(笑)

カフェでの一コマ(盗撮です)

結局大切なことは、必ずしもお互いを理解することに努める必要はないということです。
相手の文化にリスペクトを示し、受け入れようとする姿勢は大切ですが、それができないこともあるはずです。適切な距離感を大切にし、自分の日本人としての、いち個人としてのアイデンティティーも大切にするべきだと思います。
もしリスペクトを示すことができないくらいネガティブな感情をその国に対して持ってしまったのであれば、その国を離れるという選択も必要だと思います。お互いのためにも。

まとめ

「こんなことが事前にわかっていれば・・・」

こんな観点から、海外に行く前に知っておいてほしいことを3つお伝えしました。
海外に行くということは、自分が知らない世界へ行くということです。目に映るものすべてが新鮮で、月並みな言葉ですが視野が広がり、世界が変わる体験です。
その一方で、海外に出れば自分自身が自動的に変わるわけではないですし、トラブルに巻き込まれたり、いやな気持ちになることもあるかもしれません。

自分が外国人として海外に滞在するわけですから、外国の文化や考え方には一定のリスペクトを示すべきだと思いますし、歩み寄る姿勢は持つべきだと思います。その一方で、お互いのことをすべて理解し合えるほど人間は単純ではありません。自分のアイデンティティーも大切にしながら、皆さんの人生の貴重な時間が有意義なものになることを願っています。今回はそんな内容の記事でした。
では次回もお楽しみに。