ご覧いただきありがとうございます。英語教育者の永田勝也です。
今回の記事では、オンライン英会話の元講師であり、受講生でもある私が、英語教育者の観点からレッスン効率を最大化させる方法を4つお伝えします。
さっそく今日のレッスンから実行できる内容です!
今回取り上げるのは、ニュース記事の使い方です。
レアジョブにはDailyNews ArticleとWeekly News Articleというニュースを題材にした教材があります。このような教材は他の大手スクールにもあり、DMM英会話では『デイリーニュース』というものがありますし、ネイティブキャンプにも同様に『ニュース』という教材があります。
「ニュース記事って難しそう・・・」
「結局教材の使い方がわからず、ただ読んでフリートークで終わっちゃう・・・」
こんな皆さんの疑問にお答えしながら、レッスン効率を最大化させるための上手な教材の活用方法、お伝えします!ちなみにポイントは、皆さんが主導権を握ることです。
目次
やること其の1.レベル設定にこだわる
言わずもがな、教材の適切なレベル選びはとても大切です。難しすぎるレベルを選んでしまうと、やる気もなくなってしまいますよね。
ここで、レベル設定をするうえでポイントになる定量的な観点と定性的な観点をお伝えします。
【定量的観点】ニュース記事のレベルをチェック
レアジョブであれば、Weekly News Articleは易しめで、日本語訳も確認することができます。それに対して、Daily News Articleは英語のみで、レベル感はかなり高めです。
また、DMMのデイリーニュースでは、レベルで記事を選択することができます。
Intermediate(中級)からProficient(上級)まで全6レベルから選べます。ちなみにネイティブキャンプのニュースは、レイアウトがほとんどDMMと同じなのでここでは割愛しています。
記事のレベル感で悩んだ場合は、私が考えたTOEICのリーディングスコアとの参照表が便利です。
TOEICスコア *Readingのみ | デイリーニュース (DMM) | Weekly News Article (レアジョブ) | Daily News Article (レアジョブ) |
250点以下 | Level 5 | 〇 | × |
250 ~ 300 | Level 5, 6 | 〇 | × |
300 ~ 350 | Level 6, 7 | 〇 | × |
350 ~ 400 | Level 7, 8 | 〇 | △ |
400点以上 | Level 8 以上 | 〇 | 〇 |
興味がある内容を選ぶ
実はこれ、メチャクチャ大切です!
本当にメチャクチャ大切です。大事なことなので2回言ってます。
というのも、興味がない内容や専門外の内容を選んでしまうと、そもそも書いてある内容が理解できず、英会話に発展しません。ちょっと具体的な例を出しますね。
私は以前『インフレに対してトルコの中央銀行は金利を変更しない方針とする』という内容に関する記事をレアジョブのDaily News Articleで選択しました。ちなみに選んだ理由は、レッスン日の最新の記事だったからという単純な理由なんですが、これが難しかったです・・・。
景気にあわせて金利がどう動くかという金融?経済?の知識が乏しい私は、そもそも内容が理解できず、まったくディスカッションになりませんでした(-_-;)
「どんな話題でも話せるようにするぞ!」
こんな狙いでちょっぴりドМな精神で取り組むのであればアリだと思いますが、そうでなければシンプルに辛い25分になってしまいます。内容理解に時間を取られて、そもそも英語を話すというところにたどり着かない可能性もあります。
トピックは、自分が興味のあるものを選ぶようにしましょう。
やること其の2.必ず予習をして臨む
「その場でアドリブで話すぞ!」
こんなテーマをもってレッスンを受ける方も中にはいるかもしれません。ですが、基本的にはやはり予習をして臨む必要があります。
ニュース記事を使ったレッスンでは、以下のステップで進んでいくことがほとんどです。
- 進出の単語の意味、発音チェック
- 記事の音読(パラグラフごとに読む or 全体を一気に読む)
- 記事の内容理解に関するQ&A
- 記事内容の要約
- 記事の内容に関するディスカッション
事前に目を通し、単語や内容をチェックしておかなければ、⑤のディスカッションにたどり着かず、内容理解で終わってしまうかもしれません。なので、この一連の流れに沿って、自分でも必ず予習をしておくようにすると良いですね。
レッスン時間は25分なので、予習の時間目安も25分と考えるとわかりやすいですよ。
何より、予習をしたほうが自信をもって望めますし、より多く英語を話すことができるはずです。
メンドクサイ・・・と思わず、レッスン予約と同時に、予習用の時間もおさえておきましょう。
やること其の3.実践練習の場として参加する
実はこれ、今回一番伝えたかったことです。
ただ流れに身を任せてレッスンを受講してしまうと、自分が使える知識だけで話してしまいます。なので、いつも同じ表現を使ったり、シンプルな単語で会話をするという状況からなかなか脱却ができません。
予習で覚えた単語や表現、さらには用意しておいたディスカッション用の自分の意見を先生に全力でぶつける。意味が伝わるか試してみる。こんな意識的に『使ってみる』という取り組みが必須です。
使ってみて問題なく伝わったのであれば、『知っている知識』が『使える知識(インテイク)』になります。もし仮に伝わらなかったとしても、正しい言い方を先生に聞けばいいのです。
こんなTry &Errorを繰り返して、結果的に自分の英語力は上がっていきます。
オンライン英会話は実践の場です。なので、皆さんが主体的に取り組む必要があります。
ニュース記事はディスカッションが何と言ってもレッスンのポイントです。事前にしっかり自分の意見を用意しておけば、その意見に対して先生からも質問があり、どんどん発展した会話にすることができます。
レッスンに参加すれば、自動的に英語が話せるようになるわけではありませんので、ご注意を!
やること其の4.レッスン後の復習をする
全力で臨んだ英会話レッスン
たった25分ですが全力で向き合うと、ドッと疲れる時間だと思います。
「今日はこれで終わり!」
にならないように、最後にもうひと踏ん張りがんばりましょう!
必ず復習をしてください。
レッスン中に言えたことはもちろん、言えなかったことやよくわからなかったこと、自分ができるようになったことなど、たくさんの気づきがあるはずです。
そういった『気づき』はそのままにしておくと、当然ながら記憶からぬけていってしまいます。
レッスンで得た気づきは、必ず意識的に振り返ることが必要です。
ノートにまとめたり、スマホのメモで記録しておいたり、どんなやり方でも大丈夫です。
必ず自分の学習を一番記憶がホットなレッスン後に振り返るようにしましょう。振り返りに必要な時間はレッスン時間と同じく最大25分程度を目安としましょう。
英語力アップにつながるのはもちろん、自分の自信にもつながります。レッスンを受けたら、受けっぱなしはもったいないですよ。
予習や復習も加味して、レッスンの予約をしましょう。
まとめ
この記事では、ニュース記事を使ったオンライン英会話のレッスンの効果を最大化させる4つの方法を紹介しました。お伝えした内容は決して実施が難しいものではなく、意識すれば今日のレッスンから実行できることですよね。
手軽に受講できるオンライン英会話だからこそ、どうやって活用していくか。
ぜひそんなことを考えて取り組んでください。ニュース記事はリアルな英語に触れる学びの宝庫だと思います。