【ビビッド英文法】大人の武器を生かせ!英文法を勉強する意味とは?

この記事はこんな方におススメ!
  • これから英語をイチから勉強したい方
  • 学生時代に文法が苦手だった方
  • 実践的な視点で文法を学んでみたい方

ご覧いただきありがとうございます。英語教育者の永田勝也です。
この記事では、英文法に苦手意識を持っている方を対象に基本的な英文法をシンプルにわかりやすくお伝えしていきます。

タイトルにあるビビッド(vivid)とは「色鮮やかな、鮮明な」という意味の英単語です。私はもともと学校教育出身の人間ですので、学校で学ぶ英語にそこまで否定的ではありません。しかし、ただ知識として学ぶだけ、あるいは覚えるだけでは当然使いこなせるようにはなりませんし、時間が経てば忘れてしまいます。何より楽しさを感じることが難しいですよね。

「文法って覚えて意味あるの?」

「英語はコミュニケーションのツールだから、話す練習をしたほうがいいでしょう?」

こんな疑問、だれもが思うはずです。
そこで、このシリーズを通して、「文法を知ることで、こんなことが表現できるのか!」というような生き生きとしたvividな感覚を持っていただきたいと思います。
そんなシリーズ第一弾です。
(ビビッとくる感覚をもってほしい、というシャレは内緒)

そもそも英文法って必要?

まずはこの疑問をいっしょに考えてみましょう。
結論を先に言ってしまうと、英文法を理解することで得られるメリットがたくさんあることをお伝えします。

そもそも私たちは日本語を習得するときに、文法書を見たり、穴埋め問題を解くことなく文法を自然と身に着けてきました。英語に限らず、外国語を習得するなら同じようにその言語に触れる環境にいれば、自然と習得できるのでは?と当然ながら思いますよね。

そんな夢のような言語習得が母語ではできるのには、いろいろ理由があります。
例えば赤ちゃんの時は生活のすべてが日本語環境なので、膨大なインプット量があります。さらには年齢的な要因や環境的な要因、個人の特性なども含め、様々な要素が複雑に絡み合っています。こんな内容を研究しているのが言語習得論というものです。

では皆さんはいかがでしょうか?
少なくともこの記事を読者の方々は大人だと思いますので、みなさんが膨大なインプット量(16時間/1日)に触れるような英語環境にいることはあまりないと思います。では、そんな私たちがどうやって英語を習得していくかというと、文法の理解が効率化のポイントなのです。

大人は子どもよりも習得が早い?

理解力や論理的思考ができる能力。
これが大人である私たちの最大の武器であり、子どもにはないものです。私たちは文法の仕組みや理屈を理解するということができます。理解することで、5分後には使ってみるということができますよね。もちろん使いこなせるようになるためには、練習を重ねなければなりませんが、ひとまず文を生み出すということは子どもと比べると圧倒的に早くできるのです。

それに対して子どもの場合は、単語単位で話せるようになるのが2歳以降ということですから、単語を発するのに年単位の時間を要しているわけです。実際に大人と子どもの第二言語習得の過程を比較した研究もたくさんあります。
通説としては、学習の初期段階は大人のほうが習得が早く、期間が長くなるにつれ、子どもが大人を追い越していくというものになります。

言葉を覚える過程というのは非常に複雑で、わからないことが多いのも事実です。ですが、大人には子どもにはない武器があるということもまた事実なので、それを使わない手はありません。その1つが理解力や論理的思考と呼ばれるものであり、これを生かせるのが文法なのです。もちろん、文法を気にするあまり、言葉を使うことが億劫になってしまっては本末転倒ですよ!

文法=最適なコミュニケーションのためのツール

「英語はコミュニケーションだから、とにかく話す練習をしたほうがいいのでは?」
こんなふうに考える方もいるかもしれません。確かに大学受験で習うようなクジラ構文と呼ばれるようなものを理解しようとすることは、優先順位や実用度を考えても、いったんスキップしても問題ないですね。

A whale is no more a fish than a horse.
馬が魚でないのと同じで、クジラは魚ではない。

しかし、やはり最低限の文法を知らなければ、単語の羅列になってしまい、結果的に意思疎通が難しいのは事実です。以前も別記事で紹介しましたが、コミュニケーションが意思疎通を図ることを目的にするなら、そのための効果的な話し方、伝え方を考えることは必須ですよね。

会社で重役の前でプレゼンをするのに、準備もせず適当に話す。
ビジネスパーソンの皆さんはそんなことは絶対にしないですよね。必ず準備をし、何度も入念にリハーサルをするはずです。

また、相手視点でも考えてみましょう。
無茶苦茶な英語で話されても、相手にとってストレスですし、自分が話した言葉が自分のイメージを決めることにもつながります。別記事でも紹介していますが、無茶苦茶な日本語で話された場合を考えてみてください。
『間違えてはいけない』という意味ではもちろんありませんが、相手へのリスペクトという意味でも文法を意識して話すことは必須です。

ちなみに、学校教育でもとにかく話せればOKという考え方ではありません
昨今はコミュニケーションとしての英語に重点が置かれていますが、コミュニケーションをとりながら文法などの構造にも意識がいくような指導として、フォーカス・オン・フォームと呼ばれる教え方を実践している英語教師の方々もいます。

ちょっと専門的な話になってしまいますが、例も交えて簡単に説明しますね。
これは、今までに学習した文法や構造などの知識を使って実践するコミュニケーションの課題(タスク)をこなしてもらいながら、教師がときには学習者の文法ミスを言い直したりすることで、文法や構造にも意識を向けさせるものです。つまり、文法とコミュニケーションの両方を身につけられる良いとこどりの教え方なんですね。

いろいろ発展した形で使われていますが、私もベトナムで日本語教師をしているときに会話練習で実践していました。手元に日本語教師時代の資料が残っていなかったので、ちょっと雑に作った内容で雰囲気だけでも感じてください。(笑)

ペアワークで下線の言葉を入れ替えるものですが、最終的には学生が自分で今までの知識を使って話す練習ができるようにし、結果的に文法も考える必要があるタスクです。Bの下線部では動詞の活用(V+たり)が必要になりますよね。もちろん、教師として、言い直しをさせたりもしましたし、学生同士で気づいて修正することも促していました。最後は自由度高く、自分で会話を考えさせると、ユーモアがある学生はいろいろ楽しい例文を作ってきますよ。

まとめ

今回は第一弾ということで、文法の必要性に関する内容をお伝えしました。
文法に苦手意識を持つ方もたくさんいると思いますし、それはある意味で私含め英語教育者側の課題だと思っています。しかし、実際には文法を学ぶことで、多くの表現方法を学ぶことができます。それが結果的にコミュニケーションの幅を広げることにつながります。

「こんなことが英語で言えたらいいな」を実現する。そのための文法知識です。

これからいっしょに英語がよりVividに感じられるように、いっしょに勉強していきましょう。では次回をお楽しみに。