【英語で学ぶ心理学】今すぐできる人生に生きがいを与える3つのこと

この記事はこんな方におススメ!
  • 英語を学ぶのではなく、英語で学びたいと思っている方
  • 将来アカデミックな内容を英語で学びたいと思っている方
  • リーディング力を向上させたい方
  • 心理学に興味がある方

ご覧いただきありがとうございます。英語教育者の永田勝也です。
皆さんは英語を使って興味がある分野のことを学んだり、情報を集めたりしていますか?世の中には自己啓発系の発信や便利情報があふれかえっていますが、どうせなら英語で学んでしまったほうが内容も身につくし、同時に英語も身につきます。
そんな1度で2度おいしい体験を英語学習者の皆さんと一緒にしたいと思い、この記事を書いています。

今回は英語で学ぶ心理学として、“Psychology Today”という心理学に関する記事を集めたサイトを読みながら、私が学んだ内容を皆さんに共有していきます。
生きた英語を学ぶのはもちろん、ぜひ心理学の観点から皆さんの生活に生かせることがあればどんどん生かしてください!

※私は心理学を専門としていませんので、あくまでお役立ち知識としての『ゆる心理学』としてご理解ください。

引用サイト:Psychology Today
“3 Things You Can Do Today to Add More Meaning Into Your Life”
『人生により意味を与えるために今日からできる3つのこと』

記事はこちらからご覧いただけます。

心理学から見た人生に意味を見出す必要性とは?

Research shows that a life lived without meaning can be debilitating to one’s psychological well-being. On the other hand, a life lived with purpose and meaning has immense benefits for the mind and body. 

人生においての『生きがい』に関して記載されています。
生きがいのない人生は心理的な幸福を弱めるとされており、逆に生きがいがあれば心理的にも肉体的にも大きなメリットがあるということです。当たり前のことかもしれませんが、皆さんにとって生きがいは何でしょうか?
ちなみに『生きがい』は”Ikigai”として英語で使われることもあるコンセプトですよ。ぜひ調べてみてください。”Ikigai”に関する英語のサイトがいくつもヒットします。

ワンポイント解説

“well-being”という言葉は最近日本語でも使われているのを耳にします。
“well”な状態で”being:在り続ける”ことができるということで、『幸福感』と訳されることが多いです。WHOなんかもこの言葉を使っています。

他にもこのように”well”と結びついて表す表現はよくあります。

  • well-educated よく教育された
  • well-designed よくデザインされた

Change the way you think about death

Psychologist Emily Mroz refers to death and mortality as “a significant if not the single most paramount motivator for how we organize our lives.”

生きがいを与えてくれる1つ目のポイントは『死』に対しての捉え方を変えることだそうです。
“death”や”mortality:死ぬべき運命”は人生設計をするうえで、ただ一つの最上のモチベーションになりうるそうです。

今死んだら自分は後悔するだろうか。

そんなことを改めて考えてみると、何か日々の生活に変化を生むきっかけになるかもしれません。

ワンポイント解説

“if not”という表現は、『~とは言わないまでも、~ではないにしても』という意味で使われています。この場合は、『ただ1つの最上のモチベーションであると言わないまでも、それに近いものがある』というニュアンスでしょうか。

  • I usually, if not always, drink beer before going to bed.
    いつもとは言わないまでも
    普段は就寝前にビールを飲んでいます。

For some people, like athletes who scale the deadliest mountain peaks, the idea of legacy-leaving after death is quite different than for the average person. They are truly aiming to leave a legacy not based on virtue, but based on extreme accomplishment, pushing the human experience to its maximum capacity.

For those who tap into the ‘YOLO’ mindset occasionally, this hedonistic mantra might exist on the surface of a deeper relationship with death — one in which virtuous, legacy-leaving intentions also exist.

ここでは”the idea of legacy-leaving”がキーワードになっています。
あえて日本語に訳すと、『自分が生きた証を残すこと』的な意味でしょうか。アスリートと一般人ではその意味合いは大きく異なり、アスリートは『偉業』を生きた証として残したいと考えているようです。そして、人生は一度きりという”You Only Live Once”的な考え方も『死』を意識した考え方で、”legacy-leaving”と深い関係があるようです。

『死』を意識することが、自分の人生設計を考えるうえで重要な役割を持つというのは確かにそうですよね。ちなみに有名ですが、Steve Jobs氏も同じようなことを言っていました。

If you live each day as if it were your last, someday you’ll be right. Every morning I looked in the mirror and asked myself: If today were the last day of my life, would I want to do what I do today?

ワンポイント解説

実際に最後の日かどうかは当然ながら誰にもわかりません。なので、最後の日だと決まっているとしたら・・・という妄想を表現しているので仮定法を使います。
皆さんなら、何と答えますか?

  • As if today were your last day, what would you do?
    今日が最後の日だとしたら、何をしますか?

Harness your ‘hatred’ for the better

Another recent study discovered that the hatred you might harbor towards a group, institution, or an abstract concept might be powering your life with meaning and purpose. Psychologist Abdo Elnakouri refers to this kind of hatred as ‘collective hatred.’

This is different from the personal hatred you feel toward particular people who have wronged you. Collective hatred often comes from being a part of a community that sees another group as an enemy.

ここでは”hatred”という言葉がキーワードになります。
“hatred”は『憎しみ』とか『嫌悪』という意味ですが、そんな負の感情を良いものに生かそうという主張です。

研究によると、個人ではない組織やグループなどに対して心に抱く『憎しみ』は”collective hatred”と呼ばれ、一つの生きがいになるそうです。ググった内容でちょっと補足すると、何かに対する憎しみの感情は、それに立ち向かおうとすることで自分を突き動かすパワーになるというものです。

私の理解で例を出すと、ドラマにもなった『ウロボロス』という漫画はこの”collective hatred”に当てはまるかもしれません。自分が幼いころにお世話になった孤児院の職員の女性を殺害した真相を解き明かそうとするストーリーですが、主人公たちの憎しみの感情が彼らを突き動かす理由、すなわち見方を変えれば生きがいになっているということですよね。

ワンポイント解説

英語は日本語と異なり、情報源をそのまま主語にして表現することができる言語です。
日本語では、『新聞が言っていた』とは表現しにくいですが、英語ではとても一般的です。
文章表現のレベルアップとして書けるようになるといいですね。

  • Another recent study discovered that …
  • The article illustrates that …

Help others regardless of the cost

“When we look at the most meaningful endeavors that exist cross-culturally (e.g., heroism, parenthood, educational and occupational achievement, cultural rituals, etc.) they almost always involve clear elements of costliness — be it pain, expenditure of energy, time, or resources, or some other kind of sacrifice,” he explains.

3つ目はとてもシンプルですが、見返りを求めず、人助けをするということです。
“meaningful endeavors”とされる意義のある努力というものは、痛みやエネルギー、時間など何かしらの代償を伴うものだということですが、これも当然と言えば当然かもしれませんね。

ワンポイント解説

長いハイフン(エムダッシュ)は、コロンと同じく情報を付け足すときに使われます。
下の文章の場合は、elmentsがどんなものを含んでいるか情報を追加しています。

they almost always involve clear elements of costliness be it pain, expenditure of energy, time, or resources, or some other kind of sacrifice,”

Dakin gives us two additional reasons why costly, prosocial actions give us a higher sense of meaning:

1.Effortful behavior is more likely to lead to a sense of competence.

2.Undergoing difficult endeavors with other people builds social bonding, which is also a powerful source of meaning.

他にも2つの観点からこの生きがいを説明することができるようです。
1つ目は、努力して取り組むということは、自分の能力を感じることができるという点です。これは勝手な私の解釈ですが、『Self-efficacy:自己効力感』と呼ばれるものにも関係ありそうです。努力することで、次第に自分はできると思えるようになる。だから、人生に積極的になれるということもあるでしょう。

また、2つ目は他者と苦楽を共にするということは、社会的なつながりを築くことにもなり、生きがいになるとされています。ボランティア活動を通して、社会に貢献するやりがいを知るなんて経験はこの例にそのまま当てはまりそうですね。

まとめ

Conclusion: Thinking about death to help you identify what you want to achieve in the present, directing your hateful or antagonistic feelings toward a good cause, and helping others even when it may be difficult to do so are three strategies you can use to find more purpose in life.

ということでいかがだったでしょうか。
なんとなく日々を過ごしている方も、日々生きがいを感じながら生きている方も、何か学びになることがありましたか?

“hatred”な感情はあまり持ちたくないですが、それでもいつか必ず訪れる『死』を意識することで、自分のことはもちろん大切な人のことも今までより大切にできるかもしれませんよ。たとえ何か代償を払っても、困っている人を助けられるような人間でいたいと私は思えたので、良い学びとなりました。あえて日本語ではなく、英語で内容を理解していみると、英語の上達はもちろん、人生の学びにもなりますよ。
ぜひ記事の全文をご覧になってくださいね。