待っててもやる気は出ない!モチベーション管理の方法とは?(前編)

この記事はこんな方におススメ!
  • なかなか英語学習のモチベーションが上がらずに困っている方
  • やらないといけないのはわかっていても、行動に移せない方
  • いざ勉強を始めても、結局三日坊主で終わってしまう方

ご覧いただきありがとうございます。英語教育者の永田勝也です。
突然ですが、英語学習の『モチベーション』で悩んでいませんか。

人間は面白いもので、やらないといけないとわかっていても、なかなか行動に移しにくいものです。
だからと言って、モチベーションが沸々を湧き上がるの待っていては、膨大な時間を使ってしまいます。
そもそも、モチベーションは自然に湧き上がってくるものなのでしょうか・・・。

そんな英語学習者の永遠の悩みである『モチベーション』に対しての向き合い方を今回はテーマにします。
ちなみにこの記事は自己調整学習(Self-regulated learning; SRL)と呼ばれる教育心理学の考え方を参考にしています。

もうモチベーションで悩まないように、この記事を参考にしてくださいね。
読んだその瞬間から行動しましょう!

モチベーション=感情の一部

モチベーションは感情の一部にすぎません。
ということは、泣いたり怒ったりするのと同様に、その場その場で変動があるということです。
そして、それはいろいろな他の要因に影響を受けることもあります。ときには英語そのものに関係がないということも。

モチベーションに影響を与える要因は、いろいろなものが考えられます。
ここでは、私の経験や今まで関わってきた500人以上の英語学習者の方の状況も踏まえて、代表的なものを4つ取り上げています。

モチベーションの課題
  1. 仕事や家庭環境が忙しく、優先順位が下がってしまっている
  2. ついついYouTubeやNetflixなど、楽しみを優先してしまう
  3. 失恋や親しい方の死などの大きな出来事があり、英語学習のことが考えられない
  4. 勉強したのに、成果を感じられない

「た、確かに・・・」

こんなことを思いませんでしたか?
だれもが経験したことがあることですよね。もちろん私もその一人です。
ここで再確認ですが、モチベーションは変動があって当たり前です。

例えば皆さんはイライラしたとき、どんな対処をしますか?
じっとこらえる方もいれば、少し体を動かしたり、コーヒーを飲んで気持ちを落ち着ける方もいるでしょう。
または音楽を聴いてリラックスする方もいるでしょうし、中には、何か/誰かに吐き出す方もいるかもしれません。

モチベーションは感情の一部であるからこそ、自分でコントロールが可能なんです。
さらにちょっと見方を変えると、モチベーションは自分で作れる
そう考えることもできると思いませんか?

ただし、③のようなショッキングな出来事があった場合は、心が落ち着くまで一定の期間が必要だと思います。
そういった場合は無理にがんばろうとせず、英語学習からは少し離れて、気持ちの整理がつくのを待つことも大切です。

2つのモチベーション:want to と have to

「自分が心からやりたいと思えるか。そんなwant toの精神が大切だ!」

「やらされているhave toの精神では精いっぱい努力できない。want toを目指せ!」

『want to』と『have to』という考え方は、コーチングの場面で頻繁に使われる表現です。
自分が心の底から本当にやりたいと思っているか。それとも、やらされているだけか。
心の底からやりたいと思っていることが実現できた未来を描き、その未来に向けて今この瞬間を全力で行動するモチベーションにする。

この考え方は非常にシンプルで洗練されてはいますが、私の個人的な意見としては半分賛成で半分反対です。
というのも、英語学習をしている皆さんが全員明確な目標があり、それに対して100%のwant toで取り組めるわけではないと思っているからです。

実際に英語学習を現在進行形でしている方の中には、TOEICで800点以上とらないと減給になるから勉強をしているという方もいらっしゃいます。
そういった方々は、やる気の有無にかかわらず、とにかくやるしかない。
そんな義務感、つまりhave toの精神で勉強している方も決して少なくないからです。
改めて、『have to』と『want to』を詳しく考えてみましょう。

【have to】外発的なモチベーションは短期決戦に有利!?

外発的なモチベーション(外部からの刺激)
  • 給与や賞与に関係する場合
  • ペナルティや罰則が科される場合
  • 昇進や昇給の要件になっている場合
  • 英語学習をしている人が集まる環境に入った場合

一般的に、『have to』にあたる外発的なモチベーションは短期的には有効ですが、長期的には向かないと言われています。
その理由も非常にシンプルです。ペナルティやご褒美的なものは、続けていくうちに慣れてしまい、モチベーションを生み出すものとして継続的には機能しなくなってしまうからですね。

こんな場面を考えてみましょう。
あなたは今週勉強を頑張ることができれば、スタバでフラペチーノを買おうと思っています。
そのご褒美が今日勉強をがんばるモチベーションに確かになる一方で、今後ずっとスタバのフラペチーノをご褒美とすることで頑張り続けられるでしょうか。

人間は継続される刺激に慣れてしまう生き物です。
この場合、最初の1週間か2週間くらいは頑張ることができても、次第にスタバのフラペチーノがないとそもそも勉強できなくなってしまいまうかもしれません。
そうなると、さらに追加のご褒美が必要になります。例えば、週末のディナーは焼肉に行く、などですね。
金銭的にも体重的にもかなり負担になるのは言うまでもありません。

他にも、恐怖心で子どもたちを支配しようとする学校の先生もこちらに該当します。
皆さんも心当たりがありませんか?そういう先生が担任じゃなくなると、抑圧された気持ちから一気にヤンキーになる中学生がいたような気がします。(偏見)

【want to】長期決戦なら内発的なモチベーションが大切!?

内発的なモチベーション(自分の気持ち)
  • 自分の将来像に関係する場合
  • 信念や理念に関係する場合
  • 英語を勉強したいと思う好奇心
  • 英語ができるようになったという成長実感

それに対して、『want to』である内発的なモチベーションは、自分が本当にやりたいと思って取り組むので、長期的にがんばることができると言われています。
やりたいからやる。とてもわかりやすいですね。

みなさんも自分が本当に好きなことや、ずっと継続していることはありませんか?
どんなに疲れていても、好きなことに取り組むことは苦になりませんし、何より楽しいですよね。

ちょっと想像してみましょう。
読者の皆さんは交換留学に行くことを目標にしている大学生だとします。
留学の切符を手に入れるための英語の勉強はもちろん、渡航費や学費のためにアルバイトをしないといけません。
ときには心が折れそうになることあるかもしれませんが、留学という目標につながると考えれば、頑張ることができませんか?

内発的なモチベーションは長期的に頑張ることができる非常にパワフルなエネルギーになります。留学に行くために、大学時代にアルバイトを4つ掛け持ちをしていた方もいました。
私ですが。

モチベーションは自分で作れ!ハウツーの紹介

モチベーションはコントロールできるもの。
これを前提に、冒頭に紹介した4つのよくあるパターンに対してそれぞれ対策を考えていきましょう!

モチベーションの課題
  1. 仕事や家庭環境が忙しく、優先順位が下がってしまっている
  2. ついついYouTubeやNetflixなど、楽しみを優先してしまう
  3. (※省略)失恋や親しい方の死などの大きな出来事があり、英語学習のことが考えられない
  4. 勉強したのに、成果を感じられない

まず最初にやるべきことは、行動を促すということ。
なので、学習を開始している前提である④に関しては後編で取り扱いますね。
まずは①と②のケースの対処を考えましょう。実はどちらも同じ方法で対処できます。

ここでやるべきことは非常にシンプルです。それはズバリ習慣化
現状の生活はそのままに、その生活に+アルファで英語を入れようとしても、当然のことながら自分のキャパシティ溢れてしまいます。
ここで一番やってほしくないことがあります。

それは睡眠時間を削ること。
最初の数日はエネルギーに満ち溢れているので、頑張ることもできるかもしれません。
ですが、必ず身体がストップのサインを出しますし、何よりいろいろと生活に支障をきたしてしまいます。

そこで、生活の中で多かれ少なかれ何かを変える必要があるわけです。
そんな変化を作ることを前提として、次の2つを考えてみましょう。

やめること/減らすことを最初に決める

今の生活の中で、何をやめる/減らすことができますか。
まずは、そんなやめることや減らすことを決めましょう。そして、そのための仕組みも考えてみましょう。

例えば、YouTubeやNetflixなどの娯楽系のもの。
今のテクノロジーの進歩は凄まじいですよ。皆さんの好みをアルゴリズムが把握して、どんどんおススメの提案をしてきます。
見だしたら止まらないくらいですよね。

ポイントは、自分が使っている時間を把握すること。
iPhoneでは『スクリーンタイム』という機能を使ってアプリの1日当たりの使用時間が確認できたり、ある時間を超えると使用制限をかける設定ができることはご存知でしょうか。使い方が気になった方は早速ググってみましょう。

自分が何にどのくらい時間を使っているのかを把握する。
実はこれが一番大切です。気づいたらもう1時間経ってた、なんて経験は100人いたら5000人くらいが経験していることですよね。(笑)

また、メリハリをつけることも大切です。
別にそういった娯楽の時間をゼロにする必要はありません。
ただし、何かを減らさなければ、物理的に勉強の時間は作れません。
例えば、YouTubeを見るのであれば、30分経つとアプリの制限がかかるようにする。
あるいは、カウントダウンのタイマーを使って、今どれくらい時間を使っているか可視化するのもいいですね。

皆さんは昨日1日、どんな過ごし方をしましたか?
そう言われると、意外と覚えてないことだらけですよね。
一度自分の生活を意識的に見てみると、ヒントがあるかもしれませんよ。

ちなみにアプリの使用制限はローランドさんがYouTubeで言っていました。
集中と選択が大切だということですね。

生活の行動に学習を結びつける

21日という期間。
これが何を意味しているか想像できるでしょうか。

諸説ありますが、インキュベートの法則によると、21日間で人間は新しい習慣を取り入れることができると言われています。
実際にはもっと長い期間が必要だというロンドン大学の研究もあるため、少なくとも21日間は続けないといけない。そんなふうに考えましょう。
ではどうすれば、21日間継続できるか。それは、既存の習慣に新しい習慣を組み合わせてしまいましょう。

(例1)通勤時間で単語学習

通勤時間を上手に使えていますか?
電車の中で単語帳を開くのがちょっと・・・という場合は、スマホで学習できる環境を作ることがまずはスタートです。
自動車通勤の方は、例えば聞き流せるリスニングの題材を用意することもできます。
ただし、初めて扱う題材を聞き流しても効果が薄いため、しっかり取り組んだ題材の確認、復習として聞き流しをすると効果的ですね。
そんな学習計画を立てることも必須になります。

(例2)お昼休み終わりの10分リーディング

いつものお昼休みの最後の10分間、頑張って勉強に時間を使いましょう。
30分ではありません。たった10分だけですよ。10分だけ、頑張ってみませんか?
問題を解いたりするガッツリの勉強は難しいですね。なので、確認としてできるようなタスクを用意しておく必要があります。
こちらも環境作りが大切です。

TOEICであれば解いたPart7の本文をざっともう一度目を通す。そんなイメージです。
そのために、例えばスマホで写真にとってPDFファイルにしておくなど、出来る対策はたくさんあります。
参考書はとにかくかさばりますが、それを言い訳にせず、できる方法を考える。
自分が変えられることは何かを考えてみてください。

これらを通して、少しでも学習を積み上げていくと、それもまた目に見える成果として学習自体を楽しく感じるかもしれません。
学習時間の管理ツールとして有名なスタディプラスを使用してる方も多いですし、隙間時間などに勉強できるよう、私はよくQuizletというアプリを使っています。
ネット上には様々な学習アプリ紹介の記事がありますが、選択肢が多すぎて、結果的にどれを使おうか迷ってしまうと思います。
迷って勉強の時間を浪費してしまうのは本末転倒ですので注意しましょう。

  • 時間管理のアプリ
  • 単語暗記のアプリ
  • 教材管理のアプリ

などなど、自分が欲しい機能のカテゴリーごとに検索して、最初にヒットするものをまず使ってみることをおススメします。
どのアプリを使うかということは、実は大した問題にはなりません。
結局のところ、アプリは個人で好みが分かれますので、常に自分の目的に合ったものを探すというマインドが大切です。
言わずもがな、大切なことは『どう使うか』ですね。

まとめ

モチベーションは感情の一部だからこそ、自分でコントロールできる。そんな内容をお伝えしました。

とにかく行動に移して学習を始めることの大切さ。この記事で伝えたかったことは、実はこんなシンプルな内容です。

モチベーションがないから勉強がやる気にならない。
こういった気持ち、非常によくわかります。もちろん私も同じことを何度も経験していますし、おそらくすべての英語学習者の方も心当たりがあるはずです。
ですが、それでも声を大にしてぜひ言わせてください。

モチベーションがないから勉強ができないのではありません。
勉強を始めないからモチベーションがないのです。
そして、『want to』や『have to』は始めたあとで考えればいいのです。

とにかく行動に移すこと。これがすべてです。
そのためには、時にはペナルティやご褒美をうまく使いましょう。また、アプリなど使える便利ツールも活用しましょう。
まずは行動に移してください。それがスタートです。

後編では、実際に学習を始めたあとにどうやって継続させていくのか、という点をお伝えします。
それがすなわち、『want to』である内発的モチベーションにつながるポイントであり、成長実感につながります。
いったん前編はここまでにしましょう!ではまた次回をお楽しみに