教育歴10年以上のプロコーチが直伝!モチベーション管理の秘訣

この記事はこんな方におススメ!
  • やらないといけないのはわかっていても、行動に移せない方
  • いざ勉強を始めても、結局三日坊主で終わってしまう方
  • 勉強しているのに成果が出なくて、やる気が下がってしまう方

ご覧いただきありがとうございます。英語教育者の永田勝也です。

皆さんは英語学習のモチベーションが上がらず、悩んだことはありませんか?

モチベーションは『やる気』という意味ですが、常にモチベーションがMaxの状態で学習を続けるのは難しく、誰もが少なからずモチベーションに悩みを抱えます。

この記事では、根性論ではなく、モチベーションの仕組みを理解することで、自分でコントロールできるようになる超具体的な対策を共有します。

ちなみにこの記事を書いている私は、英語教育の世界で10年以上活躍しており、コーチングスクールを卒業したプロコーチでもあります。

モチベーションの仕組みとは!?

モチベーションは怒ったり、悲しくなったりするのと同様に、感情の一部だと言われています。イライラしたときに、例えばちょっと歩いて体を動かしたり、コーヒーを飲んだりすることで、対策ができませんか?

少なくとも、その場で感情的に声を荒げたり、物にあたる大人はいません・・・と信じています。

モチベーションは第二言語習得論と呼ばれる学問の中でもよく取り上げられるトピックなんですが、ここではモチベーションに2つ種類があることをお伝えします。それが内発的なものと外発的なものです。

2つのモチベーション:want to と have to

内発的なモチベーションは、よく”want to”という言葉でコーチングでも使われます。文字通り、自分が本当にやりたいかどうか、という気持ちです。それに対して、強制力やご褒美などの外部の影響をうけて生まれた義務感的なモチベーションは、”have to”という言葉で表現されます。

例えば、次のような2人の英語学習者の方がいたとします。

  • TOEICで800点取らないと会社で減給になってしまうから、仕方なく勉強をしているAさん
  • ずっと夢だった海外駐在の切符をつかむために、TOEIC800点を目指して勉強するBさん

お二人とも目標は同じTOEIC800点ですが、モチベーションの出どころは異なりますよね。それにより、学習に取り組む姿勢も多少なりとも違いが見られるはずです。

内発的なモチベーションは絶対必要?

これは結論からお伝えすると、あればベターです。でも、なくても問題ないと思います。

一般的に、外発的なモチベーションは短期的にしか機能しないと言われています。ダイエットのリバウンドと同じで、強制力が外れた瞬間にその反動で元の生活に戻ってしまうことがよくあるからです。

それに対して、内発的なモチベーションは、中長期的に続くとされています。意志の力は、それだけパワフルなものだということです。なので、英語を勉強する際に、自分の在りたい姿を考えることで、内発的なモチベーションへとつながるかもしれません。

とは言ったものの、学習している方全員が、明確に自分の意志で勉強しているわけではありません。やらざるを得ない環境の方もいるでしょうし、自分の意志で始めたけど、途中でやりたくなくなることも十分ありえますよね。

ここで、以下の2点を認識しておけるかどうかで、学習の取り組みが大きく変わります。

  • モチベーションがないから行動しないのではなく、行動しないからモチベーションが上がらない
  • 行動しながら、成長実感を見つけることが一番のモチベーションになる

モチベーション管理:行動を促すためにできること

自分が学習をする意味や将来のなりたい姿を考えることは大切だとお伝えしました。
ですが、ここでは今この瞬間に行動を起こすための具体的な例を共有します。それが強制力であっても、まずは行動に移すことができれば、やる気スイッチのメモリは上がっていきます。

スケジューリングで確実に時間確保

Googleカレンダーなどのスケジューリング用アプリを使って、いつ、何をするか事前に決めてしまいましょう。予定に入っていれば、仕事と同じようにやらざるを得ない感覚になるかもしれません。

また、リマインダーなどの機能を使って通知するようにすることもできます。
時間があったら勉強をするのではなく、最初から時間を確保してしまうことが大切です。

勉強は環境が大切

人間は環境が変われば、自然とその環境に合わせて変化します。例えば、帰宅前にいつもカフェで1時間勉強してから帰る。コワーキングスペースや自習室を使うこともできます。休日であれば図書館も利用できるかもしれません。多少コストはかかるかもしれませんが、ここに行けば勉強モードになる環境を作りましょう。

仕事終わりに家に帰って勉強しようと思っても、なかなかやる気にならない。ご安心ください。私も同じです。

自分で自分にプレッシャーを

家族や友人、同僚の方などリアルな人はもちろん、SNSを使って自分の勉強の計画や目標などを宣言してみましょう。人間は言葉として発信することで、不思議とやらないといけない感覚になります。

同僚の方に宣言することで、もしかしたら飲み会の誘いも減るかもしれませんし、断る口実にもできます。また、応援してくれる方がいれば、それもまたやる気につながるはずです。

勉強はチームプレーもOK

1人で勉強を続けるのは、なかなか孤独なものです。ときにはグチを言ったり、悩みを共有することも大切です。そこで、同じく勉強している仲間を見つけましょう。

英語のスクールに通って見つけることもできますし、だれか身近な人を誘って一緒に勉強してもいいですね。また、SNSにはたくさんの勉強アカウントがあるので、お互いに支え合う仲間にであるのも今の時代ならではです。

勉強内容の選択肢を増やすこと

忙しかったり、疲れたりでどうしても机に向かって勉強がしんどい。そんなときもあります。ですが、生活の中でも例えば5分や10分の隙間時間でもスマホで勉強することもできちゃいます。

ここで大切なのは、時間ができたときに何をしようか迷わないように、最初から隙間時間で勉強するものを用意しておくことです。単語帳アプリを使ったり、リスニングの聞き流しもいいですね。基本的には簡単な復習として取り組むことがおススメです。

ときにはご褒美やペナルティを

今週勉強を頑張れた自分にご褒美スタバ。とても良いと思います。
あるいは、目標の学習時間を達成できなかったら、家族や恋人にご馳走するなんていうのも、良いプレッシャーになるかもしれません。

また、スクールに入ったり、自習室の契約などお金を払うことも強制力を生みます。お金を払ったからには・・・と誰もが思いますよね。

まとめ
  • モチベーションのある/なしに関わらず、とにかく行動するために何ができるかを考えることが大切

【一番大切】自分の成長は自分で見つける必要あり

行動に移せたあとで、どれだけ自分の成長を実感できるか。

ただ作業として勉強するだけだと、せっかく行動に移しても長くは続かないでしょう。できるよになれば、勉強が楽しいと思えるように、自分の成長を感じることが内発的なモチベーションにつながる一番大切なポイントです。

逆に言えば、勉強を始めるきっかけが義務感であるhave toでも、自分の意志であるwant toでもどっちでもいいのです。

ですが、ただ勉強するだけでは、自分の成長はなかなか実感することができません。ある程度結果として表れるのに時間もかかるものです。そこで、以下の2つを実践していきましょう。

学習の目標を細かく決める

  • 2か月後のTOEICで800点取る!
  • ビジネス英語が話せるようになる!

このような漠然とした目標だと、例えば勉強に取り組んだ1週間の中で、自分の成長実感を見つけることが非常に難しくなります。その結果、実際には力がしっかりついているのに、それを実感できないことで、モチベーションが下がってしまう可能性があります。

そこで、目標はとにかく細分化しましょう。
TOEICであれば、『先週はPart5の回答に15分かかったので、今週は13分で解けるようにする!』といった感じです。

ビジネス英語でも、『今週は会議で1回は発言して、絶対に●●という単語を使う!』などのように、目標を細かく設定することができます。

学習を振り返りを定期的に行う

目標を細かくしたら、次に行うべきはどの程度達成できたのか確認をすること。
こんな振り返りを1週間から2週間に1回は持ちたいですね。

また、できた/できなかったという0か100かではなく、どの程度できたのかという達成度を見ることも大切です。結果的に、自分ができるようになったことを自分で見つけに行く必要があります。

このように、自分ができるようになったことを基準に評価するやり方は、学校教育や様々な英語の資格試験でCan-doリストとして浸透している考え方です。自分のCan-doが増えれば、勉強も楽しくなりますよ。

まとめ

この記事では、モチベーションの仕組みと具体的なモチベーション管理の方法をお伝えしました。実行に移せそうなものは、どんどんやってみてください。自分に合ったモチベーション管理の方法を自分で見つけることが大切です。

モチベーションという言葉に惑わされず、とにかく行動に移して自分の成長を自分で実感する。そんな学習をしていきたいですね。

それではまた次回!